さとり教育とは、ニコニコ動画において動画に付けられるタグの一種である。
概要
「ゆとり教育」をもじった一種の駄洒落であり、仏教的な何かを用いた動画に付けられるタグである。
現在では般若心経、ブラスト和尚など、さまざまな素材によって仏陀の教えへと導いている。ガチの仏教動画でなくともそれっぽいニュアンスが少しでもあれば付けられているので、該当する動画の範囲は広い。
さとり教育の成果という類似のタグもあり、こちらは主にKihirohitoPの動画シリーズ「護法少女ソワカちゃん」に教化された関連動画に付けられる。
初出
「Delay Lama」を用いた動画に多く付けられてきたタグであり、ニコニコ動画における初出もDelay Lama関連の動画だったとされる。Delay Lamaがニコニコ動画(γ)あたりのニコニコ動画初期で流行っていたことなどから考えて、信憑性が高い説かと思われる。
尚、「さとり教育」「悟り教育」というフレーズ自体は単純な言葉遊びため、上記のニコニコ動画での初出以前にも思いついてジョークのネタとして使用していた人は居るようだ(2004年の例:1、2006年の例:2
、2003年の例:3
)。
格闘ゲームのギルティギアシリーズに登場するキャラクター「ザッパ」の台詞にも「聞いてくれ、悟り教育ってのを考えたんだ」という言葉が登場している。この台詞は2006年12月稼動のGGXXACから使用されているようだ。
ポエム(この記事に「概要」として記載されていたもの)
人々の関心はこのインターネットが発達したSFの様になった時代にあっても、自分より弱い者をいじめ、自分より強い者にはただ巻かれるという事であった。
最も弱い者は、弱い自分を正当化する為に何かを妄信するより他に無く、その思想や哲学が何であれ、その思想・環境に置かれた者にとって、それだけがその本人にとって最愛の手段と目的を兼ね備えている事は人類の原初より変わりはなかった。
偶然発生する事故には遭い難い世の中、劇的な人生などあろう筈もなく、高度な医療によって、病死も遠くに追いやられ、軽かった人の命の存在は、もはや覆されぬほど至高で貴重な存在となった。
他殺でも病死でもなく『自殺』という手段が多くの人を死へと追いやってしまう現代、人と関わる機会が少なくなった分、時として人との関わり合いが密接になる。その分、自分のアイデンティティーを確認する為に一人の時間を求め、人の前では裏表(二重思考)を使い分ける事が若者においては当たり前になった。
実際の人と人との接し方が極端に粗密になり、「コミュニケーション万歳」な社会を生み出す。発する言葉は祝詞と同じく、「己だけの自由」の為、教条的になりゆく社会は事実を語る事さえタブーになる風潮よって、息苦しさを覚える者は益々多い。
それを、「生きているだけで苦しい」と感じる若者が増えた。
人々の間にも、病斑の様に現代社会を蝕んでいく「もやっとした、やるせない空気」が漂っていた。
この精神的に身動きがとれない、鬱屈した思いは空想の中で遊ばせるしかなく、自身の理想の鏡像を脳内に投影する事でしか現実を遠ざける事が出来なかった。
人類が作った時間という尺度の中で世紀末という一区切りが過ぎて、人々の求めるカタストロフィーは既に無い。
そんな中、仏陀の法脈は、「生きている意味がわからないけど、なんとなく一所懸命に生きている若者」に対し、ひとつの指標を指し示す。
――悟れ、と。
関連動画
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関連項目
- 仏教関連項目の一覧
- ゆとり教育
- さとり世代-同じく「ゆとり世代」という言葉をもじった言葉
- ゆとり
- Delay Lama-オフィシャルサイト
- 僧侶シリーズ
- 般若心経ポップ
- 般若心経アレンジリンク
- 布教和音
- さとり教育の成果
- 護法少女ソワカちゃん
- 蝉丸P
- にとり教育
- ゆかり教育
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