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はしかとは、感染症の一種である。よく風疹と混同されるが別物である。
概要
「はしか」は、「麻疹ウイルス」が原因でひきおこされる。「風疹」と「はしか」はよく似ており、俗に風疹のことを「三日はしか」などと言ったりするが元のウイルスが違う(両者は、全くの別物であり、どちらかにかかったからといって抗体ができるわけではないので注意したい。はしかにかかっても風疹にかかることはあるし、その逆もしかりである)
一般的に、はしかのほうが風疹よりも重症であるが(ときには、肺炎などの合併症を引き起こし命に関わることもある。また、大人がかかると重症化するケースが多い)、女性が妊娠初期に風疹にかかると胎児に影響が出るため風疹のほうが軽い、とは言い難い。更に、はしかは感染率も高いので(インフルエンザよりも高いと言われている)より注意が必要である。
症状[1]
- 感染力が強い。ウイルスは、せきやくしゃみの飛まつや、直接触れることで広まる
- ウイルスは何時間も空気中や地表に残る
- はじめに発熱や気分の悪化、目の痛み、せきなどの症状がみられ、熱が上がり発疹が出る
- 症状が軽い場合、子どもは気分がすぐれないが7~10日で回復する。しかし、耳の感染症やひきつけ、下痢、肺炎、脳炎などの合併症もよくみられる
- 小さな子ども、成人、免疫不全の人は症状が深刻化しやすい
予防
「はしか」を予防するためには、幼児期にきちんと予防接種を受けることが大事である。また、はしかに感染すると高熱や発疹ができるといった分かりやすい症状が出るため、早めに病院を受診することが大事である。
また、昔は民間信仰で「まだ、はしかにかかっていない子供がいたら、はしかにかかった人の元に行ってわざとかかる(大人になって罹患して重症化するのを防ぐ)」というものがあったが、これは全くの迷信である。ワクチンがなかった時代ならいざ知らず、現代はワクチンがあるため(風疹との混合ワクチンもある)、ワクチンを接種するのが一番である。特に2018年4月現在で26歳から39歳の人は、幼児期にはしかのワクチンを受けていない世代なので(ワクチンの副作用が懸念され、数年間幼児への強制ワクチン接種が控えられた)特に注意が必要である。
何度も言うが一番の予防法はワクチン接種である。自分がその世代であるならば即座にワクチン接種をすべきである。(はしかは、風邪やインフルエンザと違い、手洗いやうがいでの予防が難しい)
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脚注
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