アノス構文とは、ライトノベル『魔王学院の不適合者 〜史上最強の魔王の始祖、転生して子孫たちの学校へ通う〜』の主人公であるアノス・ヴォルディゴードが使う定型文である。アノス様構文ともいう。
概要
「暴虐の魔王」と恐れられるほどの圧倒的な力を持っている、アノス・ヴォルディゴード(以下、アノス)。作中でも、尋常ではない生命力、常人離れした技・魔法を披露する。特に理滅剣ヴェヌズドノア(以下、理滅剣)は、世界を構成するあらゆる理を滅ぼし、アノスにとって都合の良い因果に書き換えることができるため、アノスの切り札として使われる。
そんなアノスの決め台詞がアノス構文である。内容は「○○だからといって××だと思ったか」「○○したくらいで××すると思ったか」といったもの。そのあまりにも現実離れした内容から、作品ファンからはアノス構文として愛されている。また、作中でもアノスの代表的な台詞として認知されているようで、とある事情からアノスの真似をすることになった際も、アノス構文を使用している。
アノス構文の例
殺したぐらいで、俺が死ぬとでも思ったか?
ミーシャの消滅を回避しようと、アノスは過去を改変しようとする。しかし時の番神であるエウゴ・ラ・ラヴィアズはそれを許さず、七魔皇老のアイヴィス・ネクロンと融合してアノスと対峙する。時神の大鎌でアノスを貫き、そのままアノスの肉体の時間を加速させることで消滅させようとしたものの、蘇生魔法により難なく復活。「確かに殺したはずだ」と狼狽えるアイヴィス(ラヴィアズ)に対して言い放ったのが上記台詞である。
躱した程度で避けられると思ったか
アノスの圧倒的な力を前に、外の世界からの干渉を受けない空間に逃げ込むことで再起を図ろうとした、七魔皇老のメルヘイス・ボラン。しかし理滅剣の前ではその空間も無意味で、あっけなく空間が切り裂かれてしまう。その後、アノスは理滅剣を振るい、メルヘイスはそれを寸前で躱した。しかし理滅剣によって「躱したから当たらない」という理も滅ぼされており、メルヘイスの両足は切断された。「躱したはず」とたじろぐメルヘイスに上記台詞を言った。
答えが間違っているからといって、満点が取れないとでも思ったか
精霊の試練に挑む資格を得るため、筆記試験を受けるアノス一行。100点満点中90点以上でなければ不合格となってしまい、かつ緋碑王ギリシリスとの賭け(アノス一行全員が90点以上を取るというもの)にも負けてしまう。
試験の結果、アノス一行は全員100点満点中100点以上を獲得。なかには150点を記録するものまでいた。ギリシリスが答案を確認すると、「解釈次第ではそうとも考えられるから正解」「わからないことを『わからない』と正直に答えたから加点」といった具合に、なんと答えようが正解になるようになっていた。アノスが教室の上空に理滅剣を展開し、「不正解だから減点される」という理を滅ぼしたのである。まんまとやり込められたギリシリスに対して放った台詞が上記である。
これだけ見るとただのアノス側の不正だが、ギリシリス側もテスト中だけ問題文が変わるよう細工をしており、その報復として理滅剣を行使した。
テレビアニメでは受験シーズンの1月に放送されたことから、「受験生が喉から手が出るほど欲しがるアイテム」などとネタにされた。
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