イボンコ☆ペッタンコとは、テレビアニメ史上最大の悪ふざけである。
なお、正確には「イボンコ☆ペッチャンコ」と言っている。
概要
それは声優無法地帯として名高いビーストウォーズリターンズの第14話で発生した。
OP恒例のトークにおいて、サイバトロン戦士達の名前を逆さから読んだらどうなるかという話題となり、
チータスは『スターチ』、ラットルは『ルトッラ』、ナイトスクリームは『ムーリクストイナ』、
ブラックウィドーは『ードィウクッラブ』となった。
そして我らがコンボイ(ビーストコンボイ)は・・・イ ボ ン コ。
その響きが一同のツボにハマってしまったようで、「今日はイボンコって呼ぼう」という事になってしまう。あまりのおふざけにコンボイも若干キレつつあり、「前回のッ!ビーストウォーズリターンズは!」という冒頭あらすじ解説の声にも怒気が籠る。
しかし、第二シーズン開幕にあたる第14話本編は、OPからは想像できないほど陰惨な鬱展開だった。
全有機生命体の抹殺を企むメガトロン(ビーストメガトロン)、そしてかつての仲間であるタンカー(ライノックス)の二大勢力を滅ぼし勝利したものの、それと引き換えにサイバトロンの仲間達を全滅に追いやったコンボイ。思い悩む彼は精神世界で仲間達の魂(スパーク)と遭遇し、「あんたの事を信じてたのに、信じてたのに、信じてたのかよ……(セルフエコー)」「や~い、イボンコ~♪」と糾弾される。自身の過ちを悔いたコンボイは残された全ての力を使い、仲間達の蘇生を試みた。
そして、蘇ったチータスは、力を使い果たして液状化を遂げたコンボイの亡骸を発見する。
無残なその姿を目の当たりにして、驚きと哀しみに包まれるサイバトロンの一同……
しかし、その極めてシリアスな雰囲気は、ラットルの「イボンコがペッチャンコ……!」という呟きにかき消された。すると他のサイバトロン達は即座に「イェイ!イボンコ☆ペッチャンコ!」とノリノリで歌い始め、そのまま大合唱が始まってしまう。
更に、直後に挿入されたアイキャッチの最中にも一同は構わず歌い続け、
死んだはずのコンボイが「あの、コンボイだけど……お前ら、ブッ飛ばすぞ?」などとコメントする事態に陥るが、構わずそのままBパート冒頭まで歌い続けた。
Bパート本編が始まると、チータスは白々しく「コンボイが死んだなんて……」と悲痛な声を発して物語をシリアスな方向へ修正しようとするも、10秒後にはチータス自身が「イボンコはペッチャンコなの!」と叫んで台無しにしてしまった。更に「待って!もうイボンコって呼ばないから!!」と泣き出したり、謎の空間に囚われたコンボイの魂が「ダメだ!真面目にやれ……!」などと制止してもいろんな意味でもう遅く、宿敵のメガトロンすらも「イボンコ……」と言い始める始末であった。
また、16話OPのトークでは、コンボイがBGMに合わせてラップを歌おうと提案する一幕があったのだが、「私はコンボイ♪」という歌い出しの後、チータスが「イボンコ☆ペッタンコ」 と続けた為、その後、約25秒間に渡って延々と「イボンコ☆ペッタンコ」 と連呼するだけのラップが歌われてしまった。
「リターンズ」は地上波での放映はなかったので「(吹き替えは)過激にやってほしい」というオーダーが出ていたとはいえ、さすがにこの時ばかりはスポンサーのタカラも本気で怒ったそうだ。[1]
関連動画
関連項目
脚注
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