ウイングガンダムセラフィム(Wing Gundam Seraphim)とは、『新機動戦記ガンダムW~ティエルの衝動~』に登場するモビルスーツ。劇中では単に「ゼロ」と呼ばれている。
ニここではその試作機である「ガンダムルシフェル」も解説する。
ウイングガンダムセラフィム
ロームフェラ財団の戦争推進派陣営が、OZに回収された5機のガンダムのデータを元にX-18722コロニーにて開発した量産型ガンダムの一つ。
ウイングガンダムゼロ(EW)の簡易量産型であり、ガンダムルシフェルで試験的に積んでいたゼロシステムVer2.0の改良型「ゼロシステム Ver2.5」を搭載している。
一般兵用に調整されている他、ゼロとは一部のカラーリングが異なる。ツインバスターライフルは一丁のバスターライフルへと変更、副翼が腰サイドアーマーへの収納式になっており、大気圏突入時やバスターライフルの射撃時に展開される。
聖歌隊の少女ティエル・ノンブルーが乗り込み、兄 カールを探すために強行脱出。戦いに巻き込まれることとなる。
- ゼロシステム Ver2.5
ウイングガンダムセラフィムに搭載されているシステムの通称。
レーダーディスプレイには「ZERO SYSTEM VER 2.5」と表示される。一般兵士でも扱えるように、プログラムに改良が施されている。ただし、当初はパイロットであるティエルの心に反応して勝手にバスターライフルを撃ってしまった。 ティエンロンガンダムに搭載されているのもこれだと思われる。ティエンロンのゼロシステムはモビルドールの遠隔操作も可能になっている。
ガンダムルシフェル
ガンダムルシフェル(Gundam Lucifer)はウイングゼロ量産化直前のゼロシステム試験機。
つまりはウイングガンダムセラフィムの量産前段階の試作機である。
セラフィムに搭載されたゼロシステムの前バージョンにあたる「ゼロシステム Ver2.0」が搭載されている。しかし試験機のため一切武装は施されていない。
ウイングガンダムゼロとの違いは、全身が緑で塗装されていることと、翼が2対とも副翼となっており、背部にX字型で配置されていること。
この機体に採用されたゼロシステムは欠陥品であり、テストパイロットであったカール・ノンブルーを乗せたまま暴走して行方不明となり、推進剤が切れたあとは廃棄プラント「戦士の墓」の付近でパイロットへの食料提供と生命維持のみを行い潜伏していた。
ティエルの衝動
AC195年。終戦から一カ月後。
新教聖歌隊所属の少女 ティエル=ノンブルーは、前大戦時に行方不明となった兄 カールを探すため、聖歌隊のコンサートホールに偽装されていた旧軍事プラントに複数生産されていたウイングガンダムセラフィムを強奪する。
兄の戦友であるトライノイ・リヴィンスキー(乗:ガンダムデリンジャーアームズ)、幼馴染の聖歌隊所属の少女クルング・ポンラマーイ(乗:ティエンロンガンダム)と共に「戦士の墓」へ向かった。
追手として向かったガンダムデスサイズギルティ、ガンダムサンドレオンを「戦士の墓」近辺で迎撃。デスサイズギルティ、サンドレオンの2機は「戦士の墓」へ墜落する。
その後デキムの尖兵となっていたクルングが本性を現して裏切り、セラフィムを狙う。ティエルは友人であるクルングとの戦闘を望まず逃げ続けていた。しかし、その最中にセラフィムのゼロシステムが「暴走」。ティエルの意思に反してバスターライフルが発射され、ティエンロンを破壊してしまう。
落下したデスサイズギルティとサンドレオンはG-UNITシステムを活用し、「戦士の墓」の兵器群を使用して緊急チューンナップして復活。再戦でデリンジャーアームズとの死闘の末に相討ちとなる。
一人残されたティエルの前にゼロシステムに取り込まれた兄カール(乗:ガンダムルシフェル)が現れた。
カールの平和を願う想いから、ゼロシステムは「全人類の抹殺」という解答を導き出し、それを搭乗者であるカールにフィードバックしていたのである。推進材が切れ、武装もしていないルシフェルから兄を切り離すため、ティエルはルシフェルの破壊を試みる。
関連項目
5機のガンダムの量産機
- ウイングガンダムセラフィム
- ガンダムデスサイズギルティ
- ガンダムデリンジャーアームズ
- ガンダムサンドレオン
- ティエンロンガンダム
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