ウォシュレットとは、TOTO株式会社の販売する温水洗浄機能つき便座……つまり、お尻を洗う機能のついたトイレに対する商標であり、コレが転じて温水洗浄機能つき便座そのものをあらわす名詞である。
簡単な歴史
実はウォシュレットの原型になる温水便座そのものは日本の発明ではない。
元々はアメリカで痔の患者のために発明されたものだったが、1960年代にTOTOがコレを輸入販売を始める。しかしこいつが問題ありまくりで、アメリカ人の体型にあわせて作られたためお湯がうまく命中しないわ、温度調節できなくて尻が火傷する事はあるわと非常に困ったチャンだった。そこで日本人向けの温水便座をということで開発されたのがウォシュレットである。社員の肛門の位置を調べたり、100V電撃パンチを食らうなど社員による文字通り体を張った努力の結果ウォシュレットは完成した。
- 1980年:初号機発売。
- 1982年:CM放送開始、ここらから売れ始める。
- 1983年:ノズル洗浄機能、ビデ機能追加。
- 1988年:リモコンつき機種発売。
- 1992年:脱臭機能つき、着座センサー(座らないと温水が出ない)つき発売
- 1993年:ウォシュレット一体型便器発売。
- 1996年:和式便器用ウォシュレット発売(後述)。
- 2003年:便座とふたの自動開閉機能搭載。
変わったウォシュレット
30年の歴史の中でいろんなアイディアを詰め込んできたウォシュレットだが、中にはネタだろうと言うものがある。
ウォシュレットW
……その発想が既にすごい。現在和式便器の場合はトイレぶっ壊してリフォームするかスワレットというアダプターをかまして強引に洋式便器にするのが普通。
音楽機能と芳香機能
音楽機能はMP3プレイヤー機能付きでトイレにいる間中音楽が聴けるというもの。芳香機能は専用芳香剤をリモコンにセットしていいにおいがトイレに立ち込めるというもの。……どう考えても無理に便器に内蔵するものではない気がするのだが。
類似品にご注意ください
前述のとおり、『ウォシュレット』とはTOTOの登録商標であり他社は使えない。そのため、他社は別の商品名で温水洗浄便座を市場に出している。
LIXIL(旧INAX)
パナソニック電工
Q&A
- 他人が使ったノズルで尻洗うの? 汚いじゃん!
→TOTOに限らず日本のメーカー製温水便座はノズル洗浄機能が標準装備です。現在の機種に至っては最初からノズルに抗菌樹脂が使われてたりノズルをふき取る機能がついていたりして清潔です。なお、それでも汚いと思う方はノズルを手動で掃除できる機能があるので、水道工事の人に聞いてみましょう。 - うちのトイレはユニットバスで浴槽一体型だから使えないよー!
→普通ウォシュレットは漏電ブレーカー付きコンセントを採用しています。また、機械内部もそういった利用を前提として作られてますので安心してお使いください。 心配な方は電器屋さんか水道工事の人に聞いてみましょう。 - 温水洗浄ってさー。お尻拭く前に使うの? 拭いてから使うの?
→そもそも尻を拭く行為自体がつらい痔主さんのための道具です。拭く前に使うのが正解だと思われます。大抵の便座は温風乾燥機能がついてますが温風では完全に乾かないことが多く、結局紙で水滴を取る行為が必要なケースが多いです。前後にこするように拭くのではなく紙を押し当てるようにしましょう。痔主様でもコレで安心です(ちょっと痛むかもしれないけど)。 - お尻の穴の中まで温水が入ると気持ち良いと聞くけど、俺の場合気持ちよくないよ! どうなってんの?!
→掲示板の方にはぜひとも古のフランス貴族様のように金属製の筒で満足していただくとして、上の例だと二つのケースが考えられます。一つは掲示板の方の様にお尻を開発しつくして不感症気味になっている場合。もう一つは便座の着座姿勢の関係できちんと穴に当たってない場合が考えられます。 お尻の位置をずらしてみたり、前かがみにしたり後ろに反ってみたりして調節してください。なおウォシュレットとその類似品は大抵前後のノズル調節機能があります。
関連動画
関連項目
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