2011年3月11日に発生した東日本大震災を受けて、円谷プロダクションの公式動画として投稿された、『帰ってきたウルトラマン』のウルトラ5つの誓いより、40年ぶりとなる新たなる宣誓文。傷ついても、倒れても、助け合い、前に進むための、今現在の我々が胸に秘めるべき、魂の誓いである。
ウルトラ5つの誓い2011
- 一、節電をしよう。
- 一、必要以上のむやみな買い物はやめよう。
- 一、不確かな情報に惑わされないようにしよう。
- 一、優しさを忘れずに、励まし合って、生きていこう。
- 一、希望をもって、未来に向かって進もう。
解説
一、節電をしよう。
今回の地震で、電気を作るための発電所が壊れてしまったのは知っているかな? このままだと、夏に入ってからみんなが暑いからと言ってエアコンなどを使いすぎると、電気が足りなくなってしまうらしいんだ。最近は特に暑さは厳しいけれど、打ち水をしたり、首を氷で冷やしたり、エアコンを使わなくても涼しくなれる方法はたくさんある。色々試してみよう! 節電は環境を守るためにも大切なことだからね。
一、必要以上のむやみな買い物はやめよう。
地震が起こってすぐに、パニックになった人が災害に備えて食べ物や水、電池といった日常品を大量に買い占めて、お店から品物がなくなるという出来事があちこちで起こった。確かに、いざというときのために備えをするのは大切なことだけれど、食べ物には賞味期限があるし、たくさん買ってしまったところでひとつのおうちだけで使い切るのは難しい。それに、品物を買い占めてしまうと、被害が深刻な、本当に必要な人たちのところまで届かなくなってしまうこともある。もし、おうちの人がペットボトルの水を何本も買おうとしていたら、止めてあげよう。
一、不確かな情報に惑わされないようにしよう。
今回の地震で特に活躍したのがインターネットで、テレビなどの情報源が使えなくなった後も、ネットを使って地震の速報や次に備えるべきことを知った人たちがたくさんいたんだ。でも、ネットは速くて広まりやすい分、嘘の情報が流れることも多くて、地震直後から今現在でも、本当かどうかわからない話があちこちで広まっている。地震に限らず、何か情報を知ってしまっても、すぐに信じず、本当かどうかよく確かめてから行動しよう。
一、優しさを忘れずに、励まし合って、生きていこう。
「優しさを失わないでくれ。弱い者をいたわり、互いに助け合い、どこの国の人とも友達になろうとする気持ちを忘れないでくれ。例えその想いが、何百回裏切られても」。ウルトラマンAが、地球を去るときに子供達に伝えた言葉だ。今回の地震を受けて、色んな人たちが募金をしているし、外国からもたくさんの援助がきてくれた。
そして、こんな大変なときだから、時には他の人に対して八つ当たりしそうになるときもあるかもしれない。だけど、みんな、辛い中を頑張って生きているのは同じはずだ。優しさを忘れないで、一緒に生きていこう。
一、希望を持って、未来に向かって進もう。
人々に希望があるから、ウルトラマン達は戦えた。
人々に未来へ進む気持ちがあるから、ウルトラマン達はどんな敵にも負けなかった。
どんなに苦しい夜でも、必ず朝は来る。流れた涙は、必ず乾く。
明るい気持ちを失わず、少しずつでもいいから、しっかり未来に向かって進んでいこう。
関連動画
関連コミュニティ
関連項目
関連リンク
- ウルトラマン基金 円谷プロによる東日本大震災基金。物資などを送るほか、被災地を訪問しステージショーをするなどの活動を行っている。公式サイトではこの5つの誓い2011の他、ウルトラマン達や歴代の出演者達のメッセージを見ることが出来る。
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