エルファリアとは1993年にハドソンから発売されたスーパーファミコン用のロールプレイングゲームである。
概要
当時の一般的なRPGのシステムを完全に排除したゲームで、プレイヤーキャラが16人もいるなど、当時としては非常に奇抜な設定。
行動は4人一組で全4パーティ(水、火、土、風)に分かれ、パーティ単位で進んでいく。
基本的な流れは魔物に占領された村や町や砦へ向かい、魔物のリーダーを倒すことで解放していく、というもの。
特徴の一つとしては、まず『経験値』や『お金』の概念が排除されている点が挙げられる。
戦闘が終わると普通は経験値やお金が手に入るが、エルファリアでは代わりにアイテムが手に入るのだ。
『レベル』の概念は存在しているが、これも通常と違い、村や町や砦を解放した際に自動で上がるようになっている。
さらに戦闘も特殊で、プレイヤーが何もしなくても自動で進む。
プレイヤーのやることは使用する魔法を選ぶ、魔法を使用するかしないかの選択、戦闘から逃げることのみ。
だからと言って底の浅い戦闘かと言うと、そんなことはなく、どんな状況でどんな指示をキャラクターに与えるかが勝敗の決め手となる。
しかもキャラクター達と敵(天魔、地魔、人魔)の間には、属性による相性が存在する。
相手が得意な属性なら有利に戦えるし、時には瞬殺も可能。
ところが、相手が苦手な属性であれば信じられないほど苦戦し、時には瞬殺される。
そして、このゲームの最大の特徴『メルドシステム』。
メルドは『装備』と似たような意味であり、キャラクターごとに5個までアイテムを装備し、ステータスの数値を増減するシステム。
基本的に制限がなく、通常なら装備できない本や植物、回復用アイテムのハーブさえもメルドすることが可能である。
特定のアイテムを組み合わせて特殊能力を得ることで、特定の敵相手に有利に戦えることもある。
が、一度メルドしたアイテムは外せないので注意が必要(アイテムにアイテムを上乗せすることは可能)。
このゲームは運の要素が強い上に新しい試みも多く、エンカウント率(敵との遭遇率)も高いため、難易度も高い。
クリアするには根気が必要であり、一般的な評価は非常に低く、クソゲー扱いされていることが多い。
とは言え操作は不便ではないし、決して手を抜いて作られたゲームではない。
また、当時としては斬新な『時間を越えるストーリー』であり、後半から波乱の急展開を見せる。
主人公の属性が『光』や『火』といった定番のものではなく、『水』という点も評価されている。
そのため意外にファンも多く、近年では評価が上がりつつある。
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関連項目
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