ロールプレイングゲーム(英:Role-playing game)とは、プレイヤー自身がゲーム内の登場人物となって進行するアナログゲームやビデオゲームの総称。略称は「RPG」。
ロールプレイング(役割を演じる)という言葉から「キャラクターになりきる」といったような解釈がされることもあるが、実際には「プレイヤー自身の判断で行動する」といった程度が適切だろう。(勿論、TRPGでのプレイヤー同士の会話や、キャラクターへの感情移入的な楽しみ方もある)
元は「テーブルトークRPG」と呼ばれる卓上ゲームを指す言葉であったが、ビデオゲームによる「コンピュータRPG」が登場してからは後者を指してRPGと呼ばれることも多くなった。国内では単にRPGと言った場合は後者のコンピュータRPGを指して呼ばれていることがほぼ一般的と言えるだろう。
テーブルトークRPG
世界で最初のロールプレイングゲームは、1974年に発売された「ダンジョンズ&ドラゴンズ(D&D)」である。このゲームは紙とペンと机を使い数人で集まって遊ぶもので、D&Dはプレイヤー1人ずつが「戦士」や「魔法使い」などのファンタジー世界の登場人物の役割を担当し、ダンジョン(迷宮)を探検するという卓上ゲームである。ゲームの管理・裁定は、ダンジョンマスター(DM)を担当する参加者が行う。
D&Dの発売後、同様のシステムのゲームが数多く登場し、ロールプレイングゲームというゲームジャンルとして定着した。
複数人数が必要なRPGを1人で遊ぶことができるコンピューターRPGが登場して以降は、ビデオゲームの流行と共に、次第にRPGといえばコンピューターRPGを指すようになり、本来のRPGは「テーブルトップRPG」や「ペンシル・アンド・ペーパーRPG」、特に日本では「テーブルトークRPG(TRPG)」と呼ばれるようになる。
詳しくは「テーブルトークRPG」の記事を参照
コンピューターRPG
コンピューターRPGとは、パソコンやゲーム機を利用したビデオゲームによるロールプレイングゲームである。1980年代初頭に登場した「ウィザードリィ」「ウルティマ」「ローグ」というゲームが代表作として挙げられる。
日本では1986年に「ドラゴンクエスト」が発売され社会現象になるほど大ヒットをした。ドラゴンクエストはそれまで複雑であったRPGを誰でも遊びやすいように独自にアレンジしたもので、システムの簡易化だけではなくストーリー演出もより豊かで、「街の人との会話」「謎解き」に重点を置いた点も評価された。それまでの国内における従来のRPGに対するイメージを塗り替えた。国産タイトルにおける「コマンド方式RPG」の元祖でもあり、後の国産タイトルのRPGはドラゴンクエストの影響を受けたとも言えるだろう。
近年、特に国産タイトルではキャラクター描写やストーリー演出を重視した独自の設計を持つRPGも多く登場している。一方で本来のロールプレイという設計から逸脱しているという意見もあり、従来のRPGと区別され「JRPG」とも呼ばれている。
詳しくは「コンピュータRPG」の記事を参照
原点回帰
インターネットの普及や、ゲームハードの進化によって、コンピュータを用いてTRPGに順ずるような自由度(あるいは世界樹の迷宮のような、往年のダンジョンゲームっぽい先祖がえり)を含むゲームソフトが近年ゲームユーザーの支持を集めている。キャラメイクや友人とのチャットなど、自分の好みやコミュニケーションを楽しむなどの方向性が広がりが感じられる。また、TRPGもインターネット回線やボイスチャットを利用したオンラインセッションなどで敷居を下げており、今後の発展が期待できそうである。
オンラインRPG
オンラインRPGとはコンピューターネットワークを利用したコンピュータRPGのことである。インターネットを利用し、他のプレイヤーと共に世界を共有してプレイができるゲームである。日本中または世界中の人間と一緒に遊ぶことができるのが最大の特徴だろう。従来のゲームにおけるクエストのクリアという目的だけではなく、コミュニティや仮想社会として利用されている一面もある。
1997年に登場した『ディアブロ』『ウルティマオンライン』が代表的な例として挙げられる。
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