そのほかは、雷(曖昧さ回避)を参照。
雷 (自然現象)
雲に含まれる微細な霰や氷の粒が摩擦静電気を発生せしめ、これが一定量を超えると放電現象となって地表に落ちる(落雷)。この際に大気中の絶縁を破壊するため、大きな音と激しい光、落下先によっては発火などを伴う。
また、地表に落ちなくとも雲内放電が起きることもあり、いわゆる稲光として知られている。
古代から雷は(電流・導体というものが理解されなかった時代には特に)天の怒りまたはその予兆として捉えられ、また一瞬で撃砕する様子から神の仕業にも例えられた。現代でもその暴威は健在で、これが電柱などに落ちると雷サージによりパソコンなどが撃砕されてしまう。
逆にそのエネルギー量が、直撃した土壌を改良したり、新たな鉱物や結晶を生み出すなど自然科学でも稀な化学現象を引き起こす。
なお、たまに誤解されているが、雷が地表に落ちる速度は光速ではなく、平均しておよそ200km/s程度と言われている。この数値は我々の感覚からすれば十分速いが、光速は約300,000km/s。
光速の方が1000倍以上速いのである。
雷サージ
雷は(よく知られているように)大電流を伴う。例えば原子力発電所はおおむね出力150,000,000Wだが、雷は平均90,000,000,000W(600倍)もの電力を伴う。また、電圧は1億Vと一般家庭で想定されるものの100万倍の勢いも持つ。これが電柱などに落ちるとこの電力の一部が減衰される前にコンセント等を通じて電化製品まで到達し、言わば電化製品に雷が落ちる。この現象を雷サージという。
雷サージが発生すると、特に微細なシステムが接続されているパソコンなどでは部品の故障や機能崩壊を招く。電源スイッチのON/OFF程度でも通電してしまうため、スイッチを切る程度では防げない。
もっとも楽な方法は雷サージ保護機器(コンセント等)を使用することであるが、急いで電源を切り、コンセントから電源プラグを抜くことでも対処できる。また高価だが無停電電源装置を併用するとさらに安全性が高い。
関連動画
ニコニコ動画には落雷を捉えた映像や雷音を使ったMADが投稿されている。
関連静画
関連項目
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