ガーベラ・テトラ(AGX-04 Gerbera Tetra)とは、『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』に登場する人型機動兵器、モビルスーツの1機種である。
デザインは明貴美加による。
概要
元々はガンダム開発計画においてガンダム試作4号機、即ちGP04として開発されていた機体。GP04の名残は強襲・突撃・白兵戦用というコンセプトと機体名(GP04の愛称はガーベラであり、テトラはギリシャ語で“4”を意味する)に現れている。
背部と肩部に計3基の大型スラスターを備えており、同時期、あるいはグリプス戦役期のMSと比較しても加速力には優れている。更にシュツルム・ブースターを装備することにより、この時期のMSとしては破格の推力(316,000kg)を誇る。
ガンダム開発計画に漏れた後に、外観をジオン系MSであるかのように偽装する形で仕様変更を行い(ちなみに内装については変更されておらず、連邦系コクピットのままである)、アナハイム・エレクトロニクス社との裏取引によりシーマ艦隊に譲渡、シーマ・ガラハウの乗機となる。ロールアウト時はツインアイであり譲渡後にモノアイに変更された模様。
星の屑作戦の最終局面においてデラーズ・フリートを離反したシーマにより運用されるが、ガンダム試作3号機との戦闘中にメガ・ビーム砲の砲身に胴体を貫かれ、その状態から零距離射撃を受け撃破される。
小説版ではシーマは最後までゲルググMに搭乗するため、登場しない。
武装
速射型ビーム兵器、ビームサーベル、腕部の実弾速射砲と、そのコンセプトはシーマ専用ゲルググMと類似する部分が多い。
- ビームマシンガン
速射性を重視したビーム兵器であり、後端部にEパックを備える。
また、その特性上過熱しやすい欠点があるため冷却剤のタンクも備えており、過熱時には後端上部がスライドし排熱を行う。 - ビームサーベル
左右の腰部側面に収容されており、使用時には装甲が展開しホルダーがポップアップする構造となっている。 - 110mm速射砲
左右前腕部に各2門装備される。ガンダムNT-1の90mmガトリングガンとは異なり砲口部は露出しており、肘部分にマガジンを備える。
ガーベラ・テトラ改
ガーベラ・テトラの強化型として位置付けられる機体。
ただでさえ多いスラスターがさらに増強されており、バックパックにはバインダー状のパーツが追加されている。
防御面では、肩部前面にプレート状の装甲が追加された。この装甲をはじめとして、腕部や脚部側面など一部の配色にホワイトが用いられている点が外観上のアクセントとなっている。
強襲用機体としてもさることながら、MSとしても性能には優れているのだが、その真価を発揮するためにはパイロットに高い技量が要求される。
ちなみに、明貴美加は、シーマが乗る機体であることを知らずにガーベラ・テトラをデザインしていた。
このため、改めて『シーマが乗るのであればこのような機体であろう』というコンセプトの下、明貴により改めてデザインされたのがこの機体である。従って作中には登場しないアンオフィシャルな機体である。ただし、『機動戦士ガンダム ギレンの野望 ジオンの系譜』など、一部のゲームには登場している。
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関連項目
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