グリプス戦役とは、アニメ「機動戦士Ζガンダム」で行われた戦役。ティターンズ・エゥーゴ戦争とも。
概要
連邦軍内の軍閥であるティターンズとエゥーゴとの間で行われた連邦史上最大の内戦であった。
宇宙世紀0085年7月31日に発生したティターンズによる30バンチ事件を発端とし、0087年3月2日のエゥーゴによるガンダムMK-Ⅱ奪取作戦を経て本格的な戦闘へと発展。第三勢力アクシズの参戦などの混乱を挟みつつ、同年11月16日のダカール戦を経て、0088年2月2日のグリプス宙域戦(メールシュトローム作戦)によりティターンズが壊滅したことにより終結した。
最終決戦地がサイド7・2バンチコロニーのグリプス(グリーンノア2)であったため、グリプス戦役と呼称される。
戦闘経過
前史
宇宙に作られた居住施設であるコロニー群の独立または自治権獲得(ジオニズム)を標榜したジオン公国とそれを認めない地球連邦との戦争は、0080年1月1日、実質的なジオン公国の敗北で終わった。一年戦争と呼ばれたこの戦いで勝者となった地球連邦ではあったが、本貫の地であった地球はジオン軍によるコロニー落としとその後に行われた地上戦で、統治下にあったコロニー群であるサイド1・2・4・5もいわゆるコロニー潰し(毒ガス注入や核攻撃)により壊滅し、物心ともに疲弊。戦争終結時には人口は戦前の半分にまで落ち込んでいた。
0083年10月、懸命な戦後復興が進む中で、ジオンの敗戦を認めないエギーユ・デラーズ率いるデラーズ・フリートが蜂起。コンペイトウ(旧ソロモン要塞)で観艦式に参加していた連邦艦隊を核攻撃で壊滅させ、建設中だったサイド4のコロニーを北米に落下させる事件を起こす(デラーズ紛争)。この過程で連邦軍内穏健派だったジョン・コーウェンは失脚し、対スペースノイド強硬派でアースノイド至上主義を掲げたジャミトフ・ハイマンが台頭。ジオン残党への脅威の高まりを利用し、連邦軍内にエリート部隊ティターンズを設置する。
30バンチ事件とエゥーゴ結成
スペースノイド間ではサイド3の他でも一年戦争以前から反連邦意識が芽生えており、戦争被害による難民の発生や戦後のベビーブームによる人口の無秩序な増加、建設から80年を経たことによるコロニーの老朽化、これに加えて強圧的な連邦軍、特に反スペースノイドを標榜するティターンズの軍事的支配に不満が高まっていた。
0085年7月31日、サイド1・30バンチコロニーにおいて反地球連邦デモが発生。このデモ自体は平和的なものであったが、鎮圧を依頼されたティターンズの現場指揮官バスク・オムは毒ガス(G3)をコロニー内に注入。連邦支持派・不支持派問わず1500万人の人間をもろともに殺害した。
この事件はバスク・オムの完全な暴走であり、連邦軍の指示はもちろんのことジャミトフ・ハイマンの指示すらなく、更なる反発を恐れたジャミトフらは伝染病による災害として隠ぺいした。しかし、情報を知り得た連邦軍軍人、とりわけスペースノイド寄りの軍人たちにはこの事件は衝撃をもって迎えられた。
その中の一人、ブレックス・フォーラは連邦議会に議席を有する連邦軍良識派の生き残りであり、アナハイムをはじめとした政財界とのコネを背に公然と反ティターンズ運動を行った。このため連邦軍内で疎まれ、半ば軟禁状態におかれていた。30バンチ事件後、連邦軍大尉クワトロ・バジーナによって救出されたのち反連邦組織エゥーゴを結成。ここにティターンズへの対抗組織が誕生した。
ガンダムMK-Ⅱ奪取作戦
結成当時は規模こそ小規模なエゥーゴではあったが、アナハイム(月面)に支持基盤を有するブレックスとアクシズから地球圏では未知の技術を手に入れていたクワトロとの合作により、MS技術は飛躍的に進歩。高性能機リック・ディアスの導入と長期航行にも耐えられる機動巡洋艦アーガマの竣工、さらに旧ジオン系将兵の高い練度を存分に活用し、ティターンズの作戦行動を阻止しうる規模にまで成長した。
この様なスペースノイドの反抗機運を挫くべく、ティターンズは一年戦争で連邦軍勝利の立役者となったガンダムにあやかりサイド7・1バンチ(グリーンノア1)において再びガンダム開発計画を進めた(ガンダムMk-Ⅱ)。しかし、この情報はエゥーゴ側に漏れていた。
0087年3月2日、エゥーゴのアーガマ隊はサイド1の強行偵察を行い、2バンチ(グリーン・ノア2、後グリプス)の要塞化とガンダムMk-Ⅱの存在を確認した。前戦争でガンダムの脅威の矢面に立っていたクワトロは、この新ガンダムを重要視し奪取作戦を実行。家庭環境や因縁から反連邦・反ティターンズ志向を有していたコロニー住人カミーユ・ビダンの協力を得て奪取に成功した。MK-Ⅱの存在もさることながら、天才的なニュータイプパイロットであるカミーユの参戦により、局地的な戦力で双方は互角となり、これをもって本格的な内戦へと突入することになる。
ジャブロー降下とカラバの攻勢
サイド1を離脱したアーガマ隊は、追撃のティターンズ艦隊やルナツーの連邦正規艦隊らと小競り合いを繰り返しつつ、月へと向かう。エゥーゴ支持者であったアナハイムは、連邦の圧力強化などで焦りを感じ始め更なる戦果の拡大を要求、連邦軍本部があった南米ジャブローの占領作戦を下令した。作戦の難易度と象徴的な戦果しか望めないジャブロー占領にエゥーゴ側は難色を示したが、強権的に押し切られ5月11日に降下を開始。なお、この直前にエゥーゴは月のティターンズ側の基地を襲撃し、艦艇を奪取している。更に「木星帰りの男」パプテマス・シロッコが、揮下の木星往還船ジュピトリスと共にティターンズへの協力を表明している。
ティターンズ側はエゥーゴの作戦意図を理解しており、ジャブローを意図的に放棄。二線級部隊が戦闘を行っているうちに、エゥーゴ降下部隊を味方やジャブローごと核により消滅させる罠を仕掛けていた。捕虜の尋問により核の罠の全貌を知ったエゥーゴは間一髪で脱出。占領対象であったジャブローは消滅し、地球での協力組織であるカラバを頼り宇宙への脱出を図る。北米での脱出作戦においてクワトロとカミーユは地上に取り残され、さらに二度目の脱出に失敗したカミーユはカラバと共に太平洋を渡る。
往年のニュータイプパイロット、アムロ・レイとカミーユを戦力に加えたカラバはティターンズの追撃を撃退し、ホンコン・シティの戦いにおいてベン・ウッダー隊を撃破。カミーユの宇宙への帰還後も重要拠点があったニューギニアをはじめ、アジア・太平洋地域からティターンズを駆逐して行く。
アポロ作戦とブレックス暗殺
8月10日、ティターンズはエゥーゴの背後にいたアナハイムへの恫喝とMS・補給の供給源を断つべく月面の重要都市フォン・ブラウン市制圧作戦を決行(アポロ作戦)。シロッコの活躍により一時的な占領に成功するも、MS隊が撃退され発電所施設を抑えられたため維持が不可能となり撤退。エゥーゴの勝利に終わる。
8月17日、連邦軍の軍権をティターンズに移譲する法案が連邦議会に提出され、これを阻止しようと議会に参加していたブレックスが寝所で襲撃される事件が発生。護衛のために同行していたクワトロにエゥーゴの指揮権を委ねたのちに死亡し、以後クワトロが最高指揮官となる。
グラナダ戦、アクシズの帰還
月面での戦闘は長引き、8月24日にはティターンズによるエゥーゴの支持基盤があった月面都市グラナダへのコロニー落とし作戦が決行される。サイド4の無人コロニーが降下を開始するも、コロニーに取り付けられていた核パルスエンジンを作動させることにより軌道が逸らされ都市部に降着せず作戦は失敗。
相次ぐ敗戦によりティターンズはより強硬的な手段を模索。30バンチ事件以降は行っていなかったコロニーへの毒ガス攻撃を本格化させる。9月21日、エゥーゴ支持住民の多いサイド2・25バンチを攻撃。この攻撃はエゥーゴ側の必死の防戦により阻止されるも、以降攻撃対象がエゥーゴからスペースノイドそのものに移って行くことになる。
10月12日、ハマーン・カーン率いる旧ジオン軍残党が、ザビ家の正統血統を有するミネバ・ラオを擁して拠点の移動基地・小惑星アクシズと共に地球圏へ帰還(なお、組織名としてもアクシズと呼称される)。戦いは三つどもえの様相を呈して行く。
ダカール演説
エゥーゴ・アクシズ間の同盟交渉はクワトロとハマーンの確執により失敗。ハマーンは独断で接触してきたシロッコと交渉し、ティターンズと同盟を結ぶ。エゥーゴは宇宙において不利な立場となる。
11月2日、カラバがティターンズのキリマンジャロ基地の攻略を開始。アーガマ隊は衛星軌道上から支援攻撃を行っていたが、攻撃を受けたクワトロ、カミーユ機が地球へと降下。そのままカラバと合流して戦闘を続行し、最終的にキリマンジャロ基地は陥落する。
11月16日、カラバは戦局打開のために連邦首都ダカールで行われていた連邦議会を占拠し、地球連邦市民にティターンズの非道さを訴える行動に出る。本来味方であるはずの連邦議員への攻撃もいとわずなりふり構わない防戦を続けるティターンズを尻目に、演説台に登壇したクワトロはその場で自身が一年戦争の英雄シャア・アズナブルであり、ジオニズムの創始者であったジオン・ズム・ダイクンの長男、キャスバル・レム・ダイクンであることを明らかにしエゥーゴの正統性を訴えた。また、ティターンズの横暴さも映像付きで流し、多くの国民にその醜態を知らしめる結果となり、ティターンズ支持派は連邦内でも急速に退潮して行くことになる。この後、クワトロとカミーユは宇宙へ帰還する。
グリプス前哨戦
ダカール演説により地球でも支持基盤を失ったティターンズは、移動型要塞ゼダンの門(旧ア・バオア・クー)へと拠点を移す。また攻撃兵器としてグリプス要塞を分割して作られたコロニーレーザー・グリプス2も完成。スペースノイドへの恫喝を本格化させ、12月7日サイド2・18バンチを試射として攻撃。コロニーは破壊され、住民全員が死亡した。
平行して毒ガス攻撃も行われ、12月14日にバスク旗下の部隊がサイド2・21バンチに毒ガス注入。これによってまたもやスペースノイドが殺戮される事態となる。バスクは全てのスペースノイド・コロニーが攻撃対象となり得ることも宣言し、スペースノイドを震撼させた。
グリプス2の次の目標となったのは再びグラナダであり、グリプスは移動を開始。ことここに至りエゥーゴはアクシズと密約を結ぶことを決意。戦争終了後にサイド3を割譲することを条件に、グリプス2の発射阻止を提案しハマーンから承諾を受ける。
0088年1月18日、エゥーゴのMS部隊がグリプス2への攻撃を開始。双方が疲弊した時点を見計らい、アクシズ側が「誤射」に見せかけてグリプス2の核パルスエンジンを破壊した。これによりグリプス2は停止し、戦闘領域はグリプス2周辺宙域に移行して行く。
ハマーンはさらにティターンズ首脳部への攻撃を企図し、交渉を偽装してジャミトフの暗殺を図るも失敗、これによりアクシズ-ティターンズ間の戦闘は本格化。アクシズ側の意図的な衝突によりゼダンの門が破壊され、その間隙をついてグリプス2を占拠する。
追い詰められたジャミトフは再びハマーンと接触。しかし、クワトロの手により会談の場であったグワダンで騒乱が起き、シロッコ旗下のサラ・ザビアロフの攻撃によってグワダンが破損。その混乱に乗じてシロッコがジャミトフを殺害しハマーンによるものと喧伝。弔い合戦の指揮を執ると称してティターンズの指揮権を握る。
メールシュトローム作戦
2月2日(20日説あり)、エゥーゴはアクシズと断交し、グリプス2の奪取作戦を決行。潮流のようにグリプス2を包囲する態様から「メールシュトローム作戦」と呼称されたこの戦いはエゥーゴの勝利に終わり、グリプス2は主をティターンズ→アクシズ→エゥーゴと代えることになった。
アクシズはエゥーゴへの報復と、グリプス2宙域から戦力を割く陽動として、グラナダにアクシズを落下させようとする。この作戦は急行したアーガマ隊と連携したグリプス2・コロニーレーザーの攻撃でアクシズの軌道を変えられ、失敗。
2月20日、雌雄を決すべくティターンズはグリプス2のエゥーゴへ総攻撃を開始。アクシズ側もシロッコの旗艦であるジュピトリスを撃沈すべく戦力を投入し、三つ巴の戦いとなる。圧倒的な戦力差を前にしつつ、指揮を執ったアーガマ艦長ブライト・ノアはグリプス2による懺滅作戦を立案。カミーユらの粘り強い(と言うよりも病的な)働きで発射までの時間稼ぎとティターンズ艦隊の掃射軸への誘導に成功。22日、グリプス2からのレーザー発射によりティターンズ艦隊は消滅。シロッコはカミーユに討ち取られ、ジュピトリスも撃沈し、ティターンズは壊滅。
ティターンズ・エゥーゴ戦争自体はエゥーゴの勝利に終わった。アクシズは損失を限定的なものとして戦力の温存に成功したが、その「限定的な」損失の中には往年の熟練兵が数多く含まれており、後々の戦局に影響を及ぼすのであった。
その後
勝利したエゥーゴであったが、指導者であったクワトロは行方不明、諸部隊は壊滅または散り散りとなり、実質的な戦力はアーガマ一隻のみとなる。さらに生還したカミーユは精神崩壊を起こし、アーガマの実働パイロットはファ・ユイリィただ一名のみとなってしまう。
連邦正規軍も統一した指揮系統を有しておらず、地球圏は一種の空白域となり、この間隙を漁夫の利的にハマーンのアクシズ(後にネオ・ジオンを名乗る)が埋めて行くこととなる(第一次ネオ・ジオン抗争)。
兵器と戦闘の様態
一年戦争で決戦兵器となったMSはこの戦役において飛躍的な進歩を遂げた。特に全天周囲モニター・リニアシート・イジェクションポッドの採用、ムーバブルフレームの導入、装甲材としてガンダリウムγの使用が認められるMSは第二世代と呼ばれ、それ以前の型式のMSを駆逐。以降のMSはこの時代の直系となる。
このMS開発の発展は連邦系の技術と旧ジオン系の技術の習合が大きく、アクシズの技術も導入されると言う特殊な例であったがリックディアスにそれが象徴されている。エゥーゴ・ティターンズ両軍ともに前述のリック・ディアスの他にもハイザックなど、いわゆるジオンMSの象徴であったモノ・アイ(一つ目)機を導入しており、一年戦争の頃のような「敵味方の分かりやすい区別」はなくなっている。
もっとも、技術者・軍人共にこの状態を喜んだ訳ではなかった。ティターンズの手によるガンダムMK-Ⅱは連邦系の技術者のみで極力ジオン系の技術を排して開発が進められた。のちに本機の奪取作戦に参加し性能を評価したエゥーゴのアポリー(旧ジオン軍パイロット)はリック・ディアスの方に愛着を持っていることを明言している。
ジオン公国で行われていたニュータイプ研究も連邦が引き継いでおり、ムラサメ研究所やオーガスタ研究所と言った研究機関が設立され人工ニュータイプである強化人間の「製造」が行われ本格的な実戦導入がなされている。サイコガンダムなどのニュータイプ専用機も百花繚乱であり、種類だけを見ればこの戦役が行われた一年がもっとも充実したラインナップをそろえていた。
大気圏内の戦闘はMS搭載が可能な大型航空機(ガルダ級)の導入により、それまでの単純な地上戦から空を含めた三次元戦へと発展。一年戦争では限定的だったサブフライトシステム(ドダイなどの無人機)を利用した空中戦術も当然の前提となっている。また、可変機の導入も始まった。
艦艇の進歩はMS以上のものがあり、エゥーゴ勝利の立役者となったアーガマを筆頭に、強力な火砲を持つラーディッシュ(アイリッシュ)、連邦初の正規MS運用艦で大量のMS搭載を可能としたアレキサンドリア、ビーム兵器の直撃にも耐えうる防御力を有するドゴス・ギアなどのちの時代にも影響を与えた艦が多い。また、量産艦であるサラミスも、この頃には一年戦争の頃のような支援艦艇を必要とせず単独での整備運用が可能な改修がなされ、旧式の艦艇ではあったがMS中心戦術を揺るぎのないものとすることに一役買った。
戦闘態様は両軍共に正規軍ではないため、ゲリラ的な奇襲により相手のMSや艦艇を攻撃する戦闘が中心となり、グリプス2争奪を除くと一年戦争期では重要な目的とされた拠点や要塞の制圧などはあまり行われなかった。むしろ、占領よりは(コロニー落としや毒ガス攻撃、惑星による体当たりのような古典的な戦術はもちろん)コロニーレーザーを使った無差別攻撃が常套手段と化し、兵士のみならず多くの市民を巻き込む懺滅戦となってしまう傾向も産んだ。
影響
ティターンズは消滅し生き残りは連邦正規軍へと編入。その際、厳しい査問が行われ、多くは退役または閑職へと追いやられた。0096年が舞台の機動戦士ガンダムUCにも、閑地のトリントン基地において髀肉の嘆を託つ元兵士の姿が描かれている。また、罪状によっては不公平な軍事裁判にかけられ、死刑や懲役刑を科された兵士もいた。旧ジオン残党のように戦闘継続を訴える動きは少数であったが、一部部隊はこうした仕打ちから逃れるべく、皮肉なことにハマーンのネオ・ジオンに参加したと言われる。また、戦役末期には小惑星ぺズンに駐屯していた連邦軍教導団の親ティターンズ派が「ニューディサイズ」を名乗って反乱を起こし、地球連邦軍の討伐作戦が行われている(ペズンの反乱)。
エゥーゴは勝利しつつも実質的には壊滅。ハマーンのネオ・ジオン自体には、あちらが内部分裂を起こした隙に付け込み、新戦力として起用したジュドー・アーシタらの活躍もあって鎮圧に成功したが、連邦軍の主流派とはなれず、厄介払いの意味とスペースノイド対策のための使い捨ての駒として連邦軍外郭団体「ロンド・ベル」へと発展解消する。これはスペースノイドからは裏切りとして捉えられ「第二のティターンズ」として蔑まれ実質的な支持基盤をも失った。
一年戦争と比べ、人的被害は少なかったが、毒ガス攻撃やコロニーレーザーのコロニーに対する掃射など負の側面による人心の荒廃はすさまじく、0093年のシャアの反乱では多くのスペースノイドは連邦を支持せず、反乱に参加しないまでもその成り行きを傍観した。逆に連邦も0096年のラプラス戦争において、ジオン共和国首脳モナハン・バハロに対し、一般住民を巻き込むコロニーへの無差別攻撃を躊躇しない姿勢を鮮明にしている(半分は軽率に政略を弄ぶジオン共和国への恫喝であったが)。
劇場版
2005年から2006年にかけて公開された劇場版三部作『機動戦士Ζガンダム A New Translation』では大まかな流れは同じだが、設定が変更された点が多々存在する。決定的に異なるのは「カミーユが精神崩壊しない」「アクシズが戦後に地球圏を離脱する」の2点であり、『機動戦士ガンダムZZ』にはそのまま繋がらなくなっている。テレビ版と劇場版どちらを正史として扱うのか制作サイドからの正式な発表はない。
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関連コミュニティ
関連項目
- 機動戦士Ζガンダム
- 宇宙世紀
- 一年戦争
- エゥーゴ
- ティターンズ
- カミーユ・ビダン
- クワトロ・バジーナ
- ジャミトフ・ハイマン
- ハマーン・カーン
- パプテマス・シロッコ
- ガンダムシリーズの登場人物一覧
- ガンダムシリーズの関連項目一覧
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