テリーとドリーとは、
フジテレビジョン系列で全国放送されたバラエティ番組「笑う犬の冒険」内で放送された「生きる」をテーマにしたコントシリーズの一つである。
・・・が、決して重たい内容ではない。むしろ軽い。生活時代と冒険時代とでは大きく内容が異なる。
キャラクターのモデルは実在のプロレスラーで兄弟タッグを組んでいた「ドリー・ファンクjr.」と「テリー・ファンク」で、それぞれドリーを原田泰造が、テリーを堀内健が演じる。
また、登場時に流れるテーマ曲は、1970年代から1980年代にかけて主に全日本プロレスで活躍した「ドリー・ファンクjr.」と「テリー・ファンク」の兄弟によるタッグチーム「ザ・ファンクス」の入場テーマ曲、クリエイション(CREATION)の「Spinning Toe Hold」(スピニング・トゥ・ホールド)を使用している。ちなみに、一部カラオケではこのコントで使われていた「歌詞付き」のバージョンで歌うことができるので、興味がある人はカラオケボックスでリクエストして歌ってみよう。
概要って何だろ? 概要ってなあに?
笑う犬の生活
本コントは1998年12月9日(放送第9回)の第2回コント作品としてOAされたのがシリーズのはじまりとなる。
この頃はしょーもないことで争う一般庶民の下に「アラソイゴトハ ヤメナサーイ」の声と共にテーマ曲に「テリーとドリーだよ、二人は兄弟 喧嘩なんてやめて仲良しにやれよ」と歌いながらどこからともなく現れ、テリーが肯定派、ドリーが否定派の意見へと分かれた後にプロレス試合を開始。
最初はテリーのナックルパート(早い話がただのグーパンチである)で優勢に進めるが、一転してドリーのスピニング・トー・ホールド(相手の脚をテコ状に回して膝を攻める技)で応戦、その後テリーが「イタイ、イタイヨー オニイチャーン!!」と絶叫し(ているが実際には鼻くそ穿っていたりとチョロイ、といった様子)、我に帰ったドリーが過去のテリーの恩を語り(といっても、大抵はテリーが得をした内容で記憶が美化されている)、最終的に全く実用性の無い折衷案を提案し「ドウデスカ? オキャクサーン」(元ネタはアントニオ猪木 若しくはスーパージョッキーのコーナー?)と語りかけてテーマ曲に「生きてるって何だろ? 生きてるってなあに?」と歌いながら去っていく。
当の争いの当事者は何故か仲直りしていたり、ポカーンのまんま終わったりしていた。
また、「じゅんとやよい」とのコラボ回もあった。
なお、新春第一回放送となった1999年1月1日の「笑う犬の正月」では、各キャラクターからの新年の挨拶があったのだが、何故かこの二人は「自分たちの喧嘩(正月の遊びについてという非常にどうでもいいこと)に対して観客に向けて折衷案を提案する」というわけがわからない状況になっていた。
笑う犬の冒険
冒険と版食タイトルが変わってからは設定が全く変わった。
ミル姉さん、小須田部長などコントキャラの設定や役職が変わって行った例は生活時代から続くコントには珍しくなかったが、本作での設定変更は生活時代から続くキャラとしては最も大きいもので、ほぼ別物となっている。
このためか、コント本体のタイトルも『テリーとドリー』から『生きる』に変更となり、サブタイトルが“TERRY & DOLLY”と表記されたものになっている。
生活時代が原田のカラーが大きく出ていたのに対し、冒険時代以降はホリケンカラーが全体的に濃くなるのも特徴。
コントのスタイルも最初にテーマ曲の「生きてるって何だろ?」を最初にドリー歌いながら始まり、途中の部分からやる気なくテリーが続けていく。時には携帯で合コンの打ち合わせをしながらあわててコーラスを続けているほどのやる気の無さだった。
最後の2コーラスほどはドリーの口笛だが、最初のうちは割りとマトモに吹けていたのが、何故か回を重ねるごとに下手になっていた。
その後、「毎日同じことの繰り返しで生きてる気持ちがしない」とため息をつきながら嘆く陰鬱なドリーに、テリーが様々な仕打ちをかました後、ドリーに生きてることを再確認させてあげる流れのコントネタ。遠近法を使った小ネタでコーナーを閉める。
ため息も様々な種類があり、回を重ねるごとに演技がクドくなっていったのも特徴だった。
テリーのお仕置きも、最初の頃は熱湯を少量腕に引っかけたり、ロウソクの蝋をSMプレイの如く垂らす程度のものだったが、コント後期になっていくにつれて次第にテリーの行動は過激になっていく傾向があった。
「笑う犬の生活」時代とは異なり、遠近法を引き立たせる為、背景と足元のスタジオセット全体がホワイト仕様になっている。
この頃にはネプチューンが出演していた「力の限りゴーゴゴー!!」のコーナーにもゲスト出演を果たした。
その後
笑う犬シリーズが終了後は他の番組へのゲスト出演も無かったが、現時点で笑う犬シリーズ最終放送となっている「笑う犬2010 ~新たなる旅立ち~」で復活。
何故かテーマ曲が変更になり、「狼少年ケン」のテーマ曲(ロッテFitsの曲)をニューラリーX風味の8bitサウンドにアレンジしたもので歌詞も「テーリーとドリー 二人は兄弟プロレスラー 二人は兄弟レスラー テリーが弟 ドリー兄」というオリジナルのものになっていた。
コントのフォーマットは冒険時代を踏襲したが、きちんとセットが組まれているという点も異なっている。
観たい、観たいよー動兄ちゃーん
いいから、いいから~商品を信じて~
中をとって、関連項目を巡るのはドウデスカ? オキャクサーン?
- 5
- 0pt