ハムディ・アシュール(Hamdi Asur)とは、「銀河英雄伝説」の登場人物である。CV.中博史。
概要
自由惑星同盟軍人、少佐。精悍そうな浅黒い風貌を持つ、理屈っぽい男。
宇宙暦799年夏、「動くシャーウッドの森」にくわわった同盟軍将兵たちのひとりで、そのなかの最高位士官。
艦隊戦術オペレーターとして優秀さを知られており、周囲の兵士からの人望も高い。
ベルンハルト・フォン・シュナイダーには後述の出来事の結果「理屈の多い男」と扱われているが、同時に「たよりがいはありそうだが」とも評価された。
メルカッツとの対話
「シャーウッドの森」艦隊に参加した彼は旗艦<シヴァ>で指揮官ウィリバルト・ヨアヒム・フォン・メルカッツに面会すると、彼の指揮権に関して以下のような問を投げかけた。
これに対しメルカッツは、「目的はゴールデンバウム朝の復活にあらず」と明言する。
アシュールはそれを受け入れるとともに、更に重ねて
と主張したが、本人に飛び火せぬようあえて個人名を出すことは避けた。むろんそれが一朝一夕に叶わぬ主張であることはアシュール自身承知しており、さしあたりメルカッツの指揮に従うことは確言している。
このことはメルカッツに、やはり民主共和政の将兵を糾合するためには魔術師ヤン・ウェンリーが不可欠であるということを再確認させた。また、レサヴィク星域での艦艇強奪以降に「森」に参加した将兵の心中から、帝国人のメルカッツが義勇軍を指揮することへの不安感をある程度拭い去る結果にもなったと考えられる。
その後
その後は、当時「森」が乗員不足に悩んでいたことから、彼もそのまま艦隊運航に協力することとなった。ヤン・ウェンリーの合流後はそのままヤン艦隊に参加したと考えられるが、原作では言及されていない。
OVAにおいては、「八月の新政府」ことイゼルローン共和政府の成立式典で自由惑星同盟国歌を斉唱しているのが確認できるほか、「オーベルシュタインの草刈り」への対応を協議する会議などにも顔を見せており、イゼルローン軍でも幹部級として関与していた模様。なお、会議時の席次はメルカッツ、シュナイダーを除いた艦隊運用側の末席で、デッシュ准将の隣にあたる。
関連動画
関連項目
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