曖昧さ回避
ヒザ神とは、
- 膝に関する何かが凄い人物への尊称。
- 『大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズ、特にスマブラDXにおけるキャプテン・ファルコンの尊称。
→本項で記述。 - お笑いコンビ「フルーツポンチ」の村上健志の愛称。運動音痴で膝が曲がっていないことから。
概要
大乱闘スマッシュブラザーズDXにおけるキャプテン・ファルコン並びにその使用者への尊称。
由来はこの作品から追加された空中前攻撃「ストライキングニー」(通称「膝」)、スマブラDXでの同ワザの性能が群を抜いて優秀であること、そしてファルコンの使用者がこのワザを的確に当てていくところから。
解説
スマブラにおけるキャプテン・ファルコンは「パワー&スピードキャラ」というコンセプトの下、全キャラ中トップクラスの機動力と攻撃性能を持つファイターとしてデザインされており、シリーズでは中堅か上位に位置することが多い。
中でも第2作目『スマブラDX』ではファルコン自体の機動力のさらなる上昇、ゲームスピードの向上、ダッシュジャンプ(走行中にジャンプすると走行時の慣性が残り飛距離が伸びる)、着地キャンセル、シールドによるステップキャンセルなどのシステムやテクニックがファルコンに有利に働いた。特にダッシュジャンプはファルコンの場合その異常なスピードから全キャラ中飛距離がトップクラスであり、マクシームよろしく弾丸のように相手に深く突っ込むことができ、その性質から空中攻撃が実質強化されていると言ってもよい。これらの他にも手足の長さからくる判定の強さ、各種空中攻撃の強さ、コンボ能力および運び性能の高さ、などなど数々の要素がファルコンの立ち回りを支えているのだが、加えて「膝」ことストライキングニーの登場が彼の強化により拍車をかけた。
膝は発生こそやや遅めで普通に当ててもあまり吹っ飛ばない(カス当たり)もののワザの出だし際を当てると電撃属性(ヒットストップ増加の効果)とともに相手を通常より大きく吹っ飛ばす(クリーンヒット)というロマンワザの位置づけ…のはずが、初登場となるDXにおいてはそもそも判定が強く当てるのが容易、吹っ飛びのベクトルが低いのでカス当たりも復帰阻止に有用、ガードされても硬直により反撃されず固められる、カス当たりどころかクリーンヒットでもコンボパーツとして機能して高火力コンボを叩き込められる、差し込みや暴れにもOK、早期撃墜も可能、などなど粒が揃い、さらに前述の機動力上昇&ゲームシステムによる追い風と合わさった結果、ファルコンどころか全ファイターの中でも最強の空中撃墜ワザとして君臨、ファルコンパンチを差し置いてファルコンの代名詞とまでなった。
DXでのファルコンの対戦は「膝ゲー」とも呼ばれ、常に膝を叩き込むチャンスを狙うことがファルコン使いへの一歩。
この膝を含め、ダッシュからの小ジャンプ&空中攻撃またはつかみを振り、ダウンを奪い起き攻めやコンボで撃墜するまで攻め続けることが同作におけるファルコンの基本的な戦法となる。凄まじいスピードで急接近して幾度も小ジャンとともにいずれも優秀な空中攻撃を振り回し追撃していく様はさながらKOFというかバッタゲーをやっているとも言える。
攻めの能力の高さから劣勢でもワンチャンから戦況を一変させるなど荒らし能力も強く、以上に挙げてきた強みよりスマブラDXのタイマンランクではキャプテン・ファルコンは上位陣にその名を連ねている。
無論欠点が無いわけではなく、落下速度が速い、体重が重く速い落下と合わさってコンボを喰らいやすい、攻めが強力な分守りが弱い、といった弱みを抱えている。また、膝に関しても闇雲に出せばいいのではなく、当て方はもちろんテクニックを利用しなければ隙だらけと、効果的に使いこなすことが肝心である。
また、他の上位陣と同じく繊細な操作を求められるのも難点。特にファルコンは強みである「速さ」が逆に操作難度を高くしており、落下速度の速さもあって慣れない内は操作をミスったり自滅したりと大変。膝を活かすテクニックや膝を織り交ぜたコンボを実戦投入するには相応の修練が求められる。
さらに、上位ではあるものの、さらにその上に位置するファイター、特にフォックスやファルコの2人(通称遊撃)とは相性が結構悪いのも弱点(シーク、プリンにも苦戦を強いられる)。遊撃はあらゆる能力が高水準にまとまっていて、フォックスはファルコンに迫るスピードと出の早いワザによって立ち回りで優位に立ちそのうえリフメテで復帰阻止と盤石、ファルコはクイブラによる封殺とリフコンにファルコンの重い体重が噛み合いコンボ火力が跳ね上がったりといずれも強敵。彼らに勝つためには空中攻撃か投げを仕掛ける、反確をしっかり取る、ダウンしたところを起き攻め、ずらしで相手のコンボを崩す、さらに読み合いに勝つことも重要になってくる。
以上の強みと弱みを理解した上でファルコンを操作し、精度を高めて安定して勝てるようにし、さらに膝を上手に扱えるようになればヒザ神と呼ばれる日も遠くない。
他にも、DXから追加された相手をつかみ中の攻撃が膝蹴り「つかみニーバット」だったり、弱攻撃の3段目にして高性能な膝蹴り「ニーバット」を特殊な操作で次の段階への移行をキャンセルするテクニック(通称マッハパンチキャンセル、海外ではGentleman)が存在するなど、DXのファルコンは何かと膝に縁がある。
ヒザ神のその後
前作のスマブラ64でも強ファイターの地位をほしいままにし、続くDXでも膝を始めとする性能の良さ、ゲームシステムとテクニックの自身に対する有利な作用から上位の一人として名を馳せていたヒザ神ことファルコンであったが、3作目『スマブラX』ではゲームスピードが遅くなるのに合わせてゲームシステムも変わりDXに存在したダッシュジャンプや着キャン、ステキャンといったテクニックが消失。加えてファルコン自身にも判定と火力と吹っ飛ばしの弱化や隙の増加、短足になるなどといった弱体化が施されてしまい、いわゆるバースト難民として撃墜に苦労するように。さらに「転倒」が搭載されているため、走り回っている途中ですっ転んでしまえば大きな隙をさらすことにもなる。以上からタイマンとしてはシリーズ初の下位転落という事態に陥ってしまった。ダッシュの速さとラッシュ能力そして追撃能力の高さ、そして膝は健在であり、上級者のファルコン使いなら対戦相手も油断はできないが性能差の大きいファイターが相手だとやはり厳しい。また、ガノンドロフのホッピングの要領で膝を使うテクニックも存在する。
そんな有り様だったが、スマブラforでは判定と吹っ飛ばしを強化され、足の長さが元に戻るなどDX以前のパワーを取り戻した。さらにダッシュつかみの異様な滑り&つかめる範囲の拡大、ダッシュ攻撃の強化、横Bと下Bの吹っ飛ばし力上昇といった強みが加わった他、転倒も廃止されたので気軽に走り回れる。結果的に上位に返り咲いた。
膝に関してはホッピングが取り上げられ、後隙および着地隙が増加し、クリーンヒットを外したりカス当たりに留まってしまえば手痛い反撃を喰らいかねないとようやくロマンワザらしい性能に落ち着いた。DXの時以上に当てるべき場面で確実に当てていくことが求められる。なお膝の陰に隠れがちだったファルコンパンチは吹っ飛ばしが大幅に弱体化されたものの、着地隙が重要視されるforのゲームシステムと噛み合い、ワザ自体の命中性能は概して据え置きなのに結果的な命中性能が大幅に強化。弱体化されたと思ったら強化されたというポルナレフ状態が生じた。
スマブラSPではこれまで通りラッシュ能力は強いものの、当初は変更された横スマッシュのリーチの減少や横Bの吹っ飛ばし力低下などがマイナス面に作用してバースト難民とされ、とにかく膝のクリーンヒットか空中下のメテオを決めなければきついと言っても過言ではなかった。その後のアップデートにより、空中後の吹っ飛び上昇や横Bの強化、膝のクリーンヒット拡大といったテコ入れがなされた。当初と比べて撃墜に持ち込みやすくなっている。
関連動画
関連商品
関連コミュニティ
関連項目
参考文献(関連リンク)
- スマブラDX 対戦攻略指南
- スマブラwiki
- ニコニコMUGENwiki - アットウィキ
- SmashWiki, the Super Smash Bros. wiki
- 大乱闘スマッシュブラザーズX まとめwiki - アットウィキ
- 大乱闘スマッシュブラザーズWiki
- 大乱闘スマッシュブラザーズfor 3DS/WiiU 攻略・交流 Wiki*
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