ポール・デュカス / ポール・デュカ(1865~1935)とは、19世紀後半から20世紀にかけて活躍した作曲家である。
ディズニー映画『ファンタジア』で、ミッキーマウスが魔法で箒に水をくませるあの音楽の人である。
概要
パリでユダヤ人の家庭に生まれる。音楽一家だったため早くから音楽に触れ、1881年にパリ音楽院に入学した。1888年にはカンタータ『ヴェレダ』でローマ賞の2等を受賞するも、この時期は作曲家としてあまり評価されたとは言い難く、『ガゼット・デ・ボザール』紙などで音楽批評家としてのキャリアもスタートされた。
やがて1891年に序曲『ポリュクト』が成功し、1896年には交響曲を、1897年にはかの有名な『魔法使いの弟子』を発表していく。20世紀に入ってもピアノソナタ変ホ短調、『ラモーの主題による変奏曲』などを発表していき、これらのピアノ作品はジュアン・アラン、モーリス・デュリュフレ、オリヴィエ・メシアンといった作曲家に影響を与えていった。
オペラ『アリアーヌと青ひげ』の成功後、やがて1910年からパリ音楽院、1926年からエコールノルマル音楽院で教鞭をとる。この間時折作曲活動は行っていたものの、晩年は教育者としての活動がもっぱらであった。
性格は極端な完璧主義者であり、作曲も慎重に行ったのみならず、上述の批評家活動では自分自身にも批判の目を向けた。そのため知名度に反して残された曲数はわずか30程度となっている。
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