- 己(おれ、おら) - 一人称人代名詞
- 己(おのれ、おの) - 反射代名詞。自分自身
- 己(おのれ、おどれ、うぬ) - 二人称人代名詞
- 己(つちのと) - 十干の第6位。五行は土、陰陽は陰。大地や田畑を象徴し、家庭・堅実・地道・蓄積を意味する。
漢字として
- 意味
- 一人称代名詞、二人称代名詞、助辞として使われる。
- 字形
- 象形だが、なんの形かについては諸説ある。糸を巻き取った象形、己の形をした角度を定めるための定規、糸巻きの象形などの説がある。紀の初文。
- 〔説文解字〕は陰陽五行説を受けて「中宮なり。萬物の辟藏して詘する形に象るなり。己は戊を承け、人腹を象る」とする。
- 音訓
- 音読みはコ、キ、訓読みは、おのれ(などの人代名詞)、つちのと。
- 規格・区分
- 常用漢字で、小学校6年で習う教育漢字である。JIS X 0213第一水準。
- 部首
- 己は部首己部を作る。己部は己のほか巳、已を含む漢字からなる。
- 声符
- 己を声符とする漢字には、妃、圮、屺、忌、玘、紀、䨽、邔、紀、記、配などがある。
- 異体字
- 𢀒は、〔集韻〕にある古文。
- 互換文字
- ⼰はUnicodeにおいて己と互換とされる字で、部首としての己を表す。
- 参考
- 草書体が平仮名のこのもととなり、上部が片仮名のコのもととなった。
- 語彙
- 己私・己心・己身
関連項目
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