辛とは、以下のことを表す。
人名
- 辛慶忌(? - 前12年) - 前漢末の軍人
- 辛毗(? - ?) - 後漢末、曹魏の政治家
- 辛評(? - ?) - 後漢末の政治家。辛毗の兄
- 辛威(512年 - 580年) - 西魏・北周の軍人
- 辛棄疾(1140年 - 1207年) - 南宋初の文人
- 辛旽 - 高麗の僧侶
- 辛拉麺 - 韓国の総合格闘家。本名ではなくリングネーム
漢字として
辛
- Unicode
- U+8F9B
- JIS X 0213
- 1-31-41
- 部首
- 辛部
- 画数
- 7画
𨐌
- Unicode
- U+2840C
- JIS X 0213
- 2-89-70
- 部首
- 辛部
- 画数
- 8画
- 意味
- 厳しい、苦しい、味が辛い、辛うじて、という意味がある。また十干の一つ。
- 字形
- 入墨に使う針の象形。〔説文解字〕は「秋時萬物成して孰す。金は剛、味は辛なり。辛痛しては即ち泣(なみだ)出づ」と陰陽五行説的な意味を載せ、字形については「一に從ひ䇂(ケン)に從ふ。䇂は辠(つみ)なり。辛は庚を承け、人の股に象る」としている。ただ字は入墨に使う針の象形で、そこから、つらい、つみ、意味を持つ。
- 音訓
- 音読みはシン、訓読みは、からい、つらい、はり、かのと。
- 規格・区分
- 常用漢字である。JIS X 0213第一水準。
- 部首
- 辛は部首辛部を作る。罪や入墨、針に関する字が属する。
- 声符
- 辛を声符とする漢字に㾕、𣓀などがある。𣓀は親や新の偏で、〔説文〕には「果、實は小栗の如し」とあるが、白川静は儀式のために伐った木にしるしの辛を加える意味で、親、新の字の意味はその儀に由来するとする。
- 意符
- 辛を意符に持つ漢字は多い。辛部の漢字のほかに言(辛+口)、章、童、妾(辛+女)、商などがある。
- 異体字
- 𨐌は、〔説文〕の本字。JIS X 0213第四水準。
- 互換文字
- ⾟はUnicodeにおいて辛と互換とされる字で、部首としての辛を表す。
- 語彙
- 辛艱・辛勤・辛苦・辛酸・辛勝・辛辣・辛労
関連項目
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