甲とは、以下のことを表す。
- 甲(きのえ) - 十干の首位。五行は木、陰陽は陽。大樹を象徴し、自我・頑固・独立独歩・マイペースを意味する。
- 十干を順番を表すときに使った時の一番目。また契約書などで変数的に用いられる。
- 甲斐国のこと。甲州
- 甲駅 - 石川県にあった、のと鉄道能登線の駅
- 手の甲、足の甲のこと
- かぶと・よろいのこと
- 動物の外殻、甲羅
人名
日本に甲姓、甲という名がある。
- 日本の苗字。「かぶと」、「きのえ」、「こう」などと読ませる。全国に400世帯ほどが存在すると見られ、全国に散らばって分布している。
- 甲にしき(こう、1942年 - ) - 日本の女優。元宝塚歌劇団花組男役トップ
- 田中甲(こう、1957年 - ) - 日本の政治家
- 福永甲(はじめ、1939年 - ) - 日本の騎手、調教師
漢字として
甲
- Unicode
- U+7532
- JIS X 0213
- 1-25-35
- 部首
- 田部
- 画数
- 5画
- 意味
- 十干の第一位、一番目、鎧、兜、という意味がある。また胛を代用する。
- 字形
- 諸説ある。
- 〔説文解字〕には「東方の孟(はじ)めなり。陽气萌動す」と、東方と萌えを織り込みつつ、「木の孚甲(フコウ)を戴くの象に從ふ」とあり、若芽が種の殻を被って生えている象形と、小篆体の形と五行説を交えた解釈を述べる。また別の説として「一に曰く人頭宐為甲、甲は人頭に象る」を紹介し、また古文の𠇚の解説で「十に始まり、千に見(あら)われ、木の象に成る」とする。
- 白川静は、卜文、金文に十字の形につくるものがあり、亀甲の裂け目の象形であるとする。また白川は乙は獣骨の象形で亀甲と獣骨で対をなしているとする。
- 音訓
- 音読みはコウ、カン、訓読みは、かぶと、よろい、きのえ。
- 規格・区分
- 常用漢字である。JIS X 0213第一水準。
- 部首
- 〔説文解字〕では部首甲部を作るが、収めるのは甲のみである。
- 意符
- 甲を意符として持つ会意字には、𢦦などがある。
- 声符
- 甲を声符とする漢字には、 匣、呷、押、狎、胛、柙、䆘、閘、鉀、鴨などがある。
- 語彙
- 甲斐・甲乙・甲殻・甲冑・甲虫・甲板
異体字
関連項目
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- 0pt
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