千秋庵とは、北海道にある菓子メーカーの屋号である。現在は北海道に2社存在する。
概要
1860年創業の千秋庵総本家からのれん分けして1894年、小樽市に誕生した小樽千秋庵(1995年廃業)で修業した岡部式二が札幌で創業した。本家である函館とは孫の関係といえる。
函館のみでの展開を行っていた総本家と異なり、同じくのれん分けされた他の千秋庵を吸収合併し、札幌千秋庵ののれん分け由来の六花亭のある帯広と、総本家のある函館を除き、全道展開するに至っている。
また、北海道土産として「山親爺」「ノースマン」などのお菓子でも有名である。そのほかに和菓子も製造、販売されている。
本社は狸小路3丁目に近い場所にあるビルで、てっぺんに欧風の家をかたどったような屋根がつけられてる。1階が店舗兼喫茶スペースで、定時でピアノ演奏が行われるほか、地下からくみ上げられた水が無料で飲める。
そのほかに茶室、工場を備えている。
近くにある別館には、製菓士を訓練する短大として「千秋庵製菓短期大学校」が設立されている。ただし入学できるのは千秋庵製菓の製造部社員のみである。
主な商品
- 山親爺(やまおやじ)
水を使わず、バターと牛乳、小麦粉などで作られた和洋折衷の煎餅。函館の総本家から伝得られたお菓子。
山親爺とは、ヒグマの別称である。
北海道では1960年代からテレビCMが放送され、現在でも見ることができる。 - ノースマン
北海道産小豆を使ったこしあんをパイ生地で包んだ洋風まんじゅう。1974年に発売され、山親爺と並ぶ看板商品となった。
現在はかぼちゃのあんを使ったノースマンかぼちゃも発売されている。
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関連項目
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