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小豆とは、
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概要
【分類】マメ目マメ科ササゲ属
【学名】Vigna angularis
(学名の由来)Vigna→イタリアの植物学者Vignaより/angularis→稜のある
実を食用にする。赤茶色(小豆色)の実が一般的だが、野生には白・灰色・黒などのものも存在する。最大の生産地は北海道(特に十勝・上川地方)で、備中と丹波のものも有名。
主に東アジアで食用になり、日本では赤飯や甘納豆にするほか、砂糖で煮て、和菓子の餡・羊羹・汁粉(おしるこ)などの材料とする。かき氷の「宇治金時」には現在ではアズキが一般的に使われているが、かつては金時豆(インゲンマメの仲間)が使われていたのでその名がついたといわれる。中国や韓国でも食べられており、特に中国では小豆餡を使った菓子が多様(あんまんや胡麻団子とか)。
その赤い色から魔除けの効果があるとして、古くから小正月の小豆粥や節句の赤飯など、慶事の際(ハレの日)にこれを食べる習慣がある。山梨県の郷土料理「小豆ぼうとう」にも類似の性質がある。また、鳥取県を中心に「小豆雑煮」が一般的な地域がある。
その他・豆知識
- 日本における先物取引の代表的な商品であり、「赤いダイヤ」の異名を持つ。海外の相場に影響されることは少ないが、相場は非常に不安定。
- 日本全国で知られる妖怪に「小豆とぎ」あるいは「小豆洗い」などとよばれるものがおり、小豆を洗って音を立てるだけだが、その音に気をとられていると川に落とされてしまうともいう。さらに、小豆をまくような音を立てる「小豆はかり」というものもいる。
- 小豆島の名前の由来には諸説あるが、古代には「あづきしま」と呼ばれていたという。しかし植物のアズキとの関係はないようだ。
- 「亜豆」で「あずき」って読ませるのはちょっと強引じゃないっすかね?
- 不急の作物に指定されていたため、戦時中は信じられないほど小豆が不足。価値が暴騰した。お赤飯やお汁粉は軍関係者(主に空母搭乗員や特攻隊員)か富豪、強運に恵まれた者にしか口に出来ず、子供が味わう事は極少数だった。一応、産地の満州国から輸入はしていたが、それでも到底足りなかった。戦争末期の1945年6月に行われた日号作戦では、小豆は戦略物資に指定され、朝鮮半島からの強行輸送の積み荷となった。
関連商品
関連項目
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