煎餅(せんべい)とは、食べ物の1つである。
概要
日本に古くから存在する食べ物。格闘ゲームにおける飛び道具お茶請けの和菓子としても定着しているだろう。
大抵は薄く平べったい形状をしており、程よく固いので力を込めるとパリッと割れるという特徴から、同様のお菓子や食べ物にも煎餅の名前が付けられている機会もある。
基本的には焼き菓子であるが、近年では揚げて作る煎餅もあったり、米や小麦粉などを使わない煎餅もあったりと、材料や調理方法によって種類が増えている。
煎餅は穀物や穀物の粉から作るもので、主に小麦粉で作るものと、米(米粉)から作るものとで大きく分けられる。
もっとも一般的に煎餅というと後者のイメージが強いと思われ、あられやおかき等と共に米菓(米菓煎餅)と扱われる事も多いだろう。味付けも醤油味や塩味などの素朴なものが知られているが、現代ではカレー味やわさび味など数多くの種類のものがある。
米菓は消化に良い
お米のでんぷんは、水と熱が加わることで消化吸収が良くなる(アルファ化という)。米菓はお米を蒸す、焼き上げることで2度アルファ化を行っているので、消化吸収がいい。
歴史・由来
歴史は古く、煎餅についてが書かれた資料(文献)で現在確認されている最古のものは737年(天平9年)のものであるらしい。しかし吉野ヶ里遺跡などから平たく潰した餅らしき物が出土した事から、実際には縄文時代~弥生時代辺りには現代の煎餅と似たような食べ物が食されていたのではないかと言われている。
名前の由来は諸説あり、千利休の弟子・幸兵衛という人が、小麦粉を用いた焼き菓子を作ったことから、「千」の字をもらって「千幸兵衛」と名乗り、それが「おせんべい」になったと言われている。
煎餅の主な種類
- 揚げ煎餅
- あられ(霰) - もち米を原料としている。日本古来の風習として、もち米をお祝いのときにお供えをすることが、大和時代から行われていた。奈良時代には農民が五穀豊穣を祈り願うため、神にもち米を供えるようになり、そのお米を火で炙り、農民の間食としていた。それがあられの原型と言われている。
- おかき(御欠) - もち米を原料としている。
- 瓦せんべい
- 塩煎餅
硬い煎餅と柔らかい煎餅
煎餅を作る工程の中で、お米を蒸す作業がある。煎餅の食感はこの時の粉の挽き方で変わる。一般的に粉が粗いと硬く、細かいと柔らかくなる。
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関連項目
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