嘆きの聖母たち(Our Ladies of Sorrow)とは、クトゥルフ神話における存在の名前である。
概要
原典はトマス・ド・クインシーの『深き淵よりの嘆息(Suspiria de Profundis)』所収の『レヴァナとわれらの悲しみの貴婦人たち(Levana and Our Ladies of Sorrow)』。
ダリオ・アルジェントのホラー映画『魔女三部作』(『サスペリア』『インフェルノ』『サスペリア・テルザ』)の元ネタでもあり、その後クトゥルフ神話TRPGのサプリメント『マレウス・モンストロルム』に登場した。
それによると、ニャルラトホテプが産み落とした「百万の恵まれたるもの(Million Favoured Ones)」のうちの三体であると考えられている。
- マーテル・ラクリマルム(Mater Lachrymarum / 涙の聖母)
- マーテル・ススピリオルム(Mater Suspiriorum / 嘆息の聖母)
- マーテル・テネブラルム(Mater Tenebrarum / 闇の聖母)
の三姉妹。
ゴルゴーン、グライアイ、モイライ、ノルンなど、世界各地の神話に登場する「三女神」の原典とされる。それ故に聖母と誤認され、現実世界やドリームランドに崇拝者がいる。
マーテル・ラクリマルム(涙の聖母)
最年長であり、年老いた老婆の姿をしている。
耳が聞こえず、静かな寂しい場所で暮らしている。蟲や蛇が彼女に仕えている。
対象から聴覚を奪う事ができる。
マーテル・ススピリオルム(嘆息の聖母)
二番目の存在であり、成熟した女性の姿をしている。
話すことができず、人里離れた荒涼とした場所で暮らしている。空を飛ぶ生物が彼女に仕えている。
対象から発声能力を奪う事ができる。
マーテル・テネブラルム(闇の聖母)
最年少であり、美しく若い少女の姿をしている。
目が見えず、暗く隠された場所で暮らしている。コウモリやクモが彼女に仕えている。
対象から視覚を奪う事ができる。
関連商品
関連コミュニティ
関連項目
- 0
- 0pt

