概要
山賊焼きには2種類のレシピが存在しており、全くの別物ではあるが、いずれもごはんだけでなく酒ととても相性がよい。
あぶり焼きの「山賊焼き」
鶏もも肉に照り焼き風のタレをつけてオーブンや炭火などであぶり焼きにした料理。
西日本で山賊焼きといえばこの料理である。
油で揚げた「山賊焼き」
鶏肉をタマネギ・ニンニクを効かせた醤油ダレと一緒に漬け込んで片栗粉をつけて油で揚げた料理。一口大のからあげと異なり、とんかつ程度のサイズのものを切り分けるのが一般的。
中信地方で山賊焼きといえばこの料理である。
由来は長野県塩尻市にある居酒屋「山賊」。初代店主が第二次大戦期、中国の出戻り兵からそのような料理があると聞き、再現したという。
山賊と名付けたのは「店主が山賊っぽいワイルドな雰囲気だったから」「店主が誰にも思い付かない名前をつけたかったから」。揚げ物なのに「焼き」なのは、普及初期は油が非常に貴重で、油節約のため揚げ焼きする料理だったため。
山賊が人から物を取り上げることと「鶏(取り)揚(上)げる」の語呂合わせという説は、話題を作るための後世の創作であるとのこと。この説が山賊焼き普及の立役者となったことは間違いではないだろう。
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