族とは、以下のことを表す。
- 族 - 民族の名につく接尾辞。スー族、回族、フン族、羌族、・・
- 族 - 同じような趣味、行動パターンの人たちを指す言葉に使われる接尾辞。太陽族、暴走族、蛍族、・・
- 族 - 暴走族の略
- 族 - 特定の省庁の族議員の名に使われる接尾辞。文教族、郵政族、・・
- 族(Tribe) - 生物の分類学の用語。科と属との間。
- 族(Group) - 化学用語で周期表の行
- 族(Family) - 数学用語で、列や集合の、集合
- 族 - 古代中国の世帯の単位。100家=1族
漢字として
- 意味
- 親族、祖先を同じとする集団、同姓の親族、民族、部族、家柄、一族皆殺しの刑、たぐい、集まる、音楽の調子が変わる、(鏃と通じて)やじり、(嗾と通じて)けしかける、という意味がある。
- 〔説文解字・巻七〕に「矢の鋒なり。之れを束ぬること族族たるなり」とある。
- 字形
- 㫃+矢の会意。㫃ははためく旗のこと。解釈として、旗は人を集める標識という意味で、矢が集まるという意とする説(段玉裁)、矢は敵を殺す印し、㫃は人の集まりを表す印しで軍事組織を表すとする説(丁山)、旗は氏族を表す印しで矢は誓いを表すとする説(白川静)などがある。
- 音訓
- 音読みはソク(漢音)、ゾク(呉音)、訓読みは、やから、あつまる。
- 規格・区分
- 常用漢字であり、小学校3年で習う教育漢字である。JIS X 0213第一水準。1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。
- 声符
- 族を声符とする漢字には嗾、蔟、簇、鏃、鷟などがある。
- 語彙
- 族縁・族兄弟・族殺・族生・族姓・族属・族長・族党・族滅・族類
異体字
- 㞺は、〔玉篇〕にある古文。
- 𥎩は、〔集韻〕にある古文。
- 𥎼は、〔集韻〕にある古文。
- 𥏁は、〔字彙補〕にある古文。
- 𥎽は、〔字彙〕にある篆文。
- 瘯は、〔漢語大辞典・異体字表〕にある異体字。〔玉篇〕には「瘯蠡、皮膚病なり」とある。
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