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渉とは、東アジアの人名である。
人名
わたると読んで日本の主に男性の名前として用いられる。中国語圏でも名前に用いられる。
- 高木渉（1966年 - ） - 日本の声優
- 廣松渉（1933年 - 1994年） - 日本の哲学者
- 吉住渉（1963年 - ） - 日本の漫画家
- 王渉（? - 23年） - 前漢末から新代にかけての武将
架空のキャラクター
- 秋山渉 - 漫画『頭文字D』の登場人物
- 板橋渉 - ゲーム『D.C.Ⅱ』の登場人物
- 日比谷渉 - ゲーム『ときめきメモリアル Girl's Side』の登場人物
- 兪渉 - 小説『三国志演義』の登場人物
漢字として
涉
- Unicode
- U+6D89
- JIS X 0213
- 1-86-76
- 部首
- 氵部
- 画数
- 10画
- 意味
- 旧字体は涉。
- 水辺を歩く、川などを渡る、至る、届く、経験する、関わる、動かす、という意味がある。
- 字の初形は𣻣で、〔説文解字・巻十一〕に𣻣は「徒行して水を厲（わた）るなり」とある。涉は、〔説文解字〕に𣻣の篆体として載っている。
- 字形
- 𣻣は、沝＋步（歩）の会意。二つの水の流れの間を渉るという字である。
- 白川静によると、卜辞に「先づ羌をして河を涉らしめんか」といった記述があり、渡河の前にまず異民族に渡らせることを卜する記述が見られるという。
- 音訓
- 音読みはショウ（漢音、呉音）、訓読みは、わたる。名のりに、さだ・たか・ただ、などがある。
- 規格・区分
- 渉は常用漢字である。JIS X 0213第一水準。1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。
- 語彙
- 渉外・渉猟・渉歴
異体字
- 涉は旧字体で人名用漢字である。常用漢字表には参考字体として載っている。JIS X 0213第三水準。2004年に人名用漢字に格上げされた。渉、涉はJIS X 0213で包摂除外。
- 𣻣は、〔説文解字〕の本字。
- 㴇は、〔字彙補〕にある古文。
- 𣥿は、〔集韻〕にある古文。
関連項目
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