王将社長射殺事件とは、2013年に起こった殺人事件である。「餃子の王将社長殺人事件」とも。
概要
「餃子の王将」などを展開する「王将フードサービス」の社長が何者かに射殺されているのが見つかった事件。
早朝に発生したため目撃者もなく、監視カメラなどの記録も少なく、長きに渡って未解決事件として扱われてきたが、9年後の2022年に暴力団関係者が殺人容疑で逮捕された。
詳細
社長（当時72歳）は毎日自家用車を自分で運転して通勤していたが、2013年12月19日の早朝、京都市の本社前で車から降りたところを何者かに至近距離から4発の銃撃を受けて死亡しているのを発見された。
銃弾が全て急所を直撃していた事から、銃の扱いに慣れている暴力団関係者による犯行が当初から疑われたが、犯行後にバイクで逃亡したらしいこと以外に有力な情報を得られず未解決事件として扱われていた。殺人罪は時効が撤廃されているので、その後も地道な捜査が続いた。
その後、福岡県の不動産会社と王将の間に金銭トラブルがあった事が分かり、福岡に拠点を置く暴力団・工藤会に殺人を依頼した疑惑が浮かび始めた。そして2015年に現場に捨てられていた煙草の吸い殻をDNA鑑定したところ、工藤会のとある組員とDNAが一致した。
しかしそれ以外に組員と王将事件との繋がりが見いだせず、組員は別件で度々逮捕され有罪判決を受けていたが、王将事件に関しては一貫して否認していた。
しかし2022年10月、証拠が少ない中でDNAの一致などを根拠に当時服役中の組員・田中幸雄（同名の元プロ野球選手とは当然無関係）が殺人の容疑で逮捕された。田中と社長の直接的な関係性が見いだせないため、前述の金銭トラブルなど何らかの背景や共謀者の存在があるとみられており、引き続き捜査が行われる模様である。
関連項目
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