餃子の王将とは、株式会社王将フードサービスが運営する中華料理チェーンである。
概要
運営会社の王将フードサービス本社が京都にあるため、「京都王将」と呼ばれることもあるが通常この分野で「王将」と言えば「餃子の王将」を指す。(詳細は後述)
関西を中心として日本全国、そして海外にも展開している大型チェーンである。かつては衛生の汚い店舗が多いことで有名だったが、近年は大幅に改善されている。同チェーンの和食部門にあたる「いけすの王将」という店も存在していた。
「餃子の王将」の売りは焼き餃子。
芸能界、特にお笑い芸人の間でファンが多くテレビ番組でたびたび名前が挙がってくる。テレビ朝日の深夜番組「アメトーーク」で餃子の王将芸人企画が放送されたことをきっかけに一大ブームが起き、中華料理チェーンの代表格として今日では知られている。
グランドメニュー(全店共通)以外のメニューは各店舗独自で決めることができるため(回転すしなど中華料理と関係ないものでも可能)、店舗ごとに様々なメニューが並ぶ。セットメニューも同様に店ごとに違っている。直営店とフランチャイズでも差があり、店舗一覧にはどちらかが明確に記されている。フランチャイズ店になるとグランドメニューにも独自の手が加わっていることがある。メニュー以外にもサービスがあり、京都出町店の食事無料サービスが有名。出町店はオーナーの引退により閉店したが、それを聞いたファンが詰めかけ、新聞の地方欄で特集された。
関東エリアはやや割高となっている(物価や店舗費用の問題である程度は仕方がない)。
持ち帰りも可能で、餃子は焼きか生(家で焼く用)かを選べる他、生ラーメンやシャーベットなどの持ち帰り専用メニューもある。不定期に店頭で持ち帰り品のセールを行っている。王将オリジナルのシャーベットはとても安価で、チープな味わいがナイスである。
大手外食チェーンの例に漏れずセントラルキッチンを持っており、グランドメニューの材料やスープはここで生産して全国の店舗に配送されている。餃子だけは各店舗で包んで提供していたが、人件費削減のためこちらもセントラルキッチンに移行した。
独特の符丁を用いていることでも知られており、例えば「コーテル」は餃子、「ソーハン」は焼き飯のことを指す。
2013年には当時の社長が殺害される事件が発生したが、2020年現在も犯人は捕まっていない。
TVCM
食は王将にあり。
豚肉1日7000キロ、卵1日5万個、鶏肉3000キロ、餃子1日100万個。
食は万里を越える。
餃子の王将。
80~90年代関西ローカルCMの代表格であり、関西では「この世代で王将のCMを見たことがない人はまずいない」とまで言われている。
餃子の王将vs大阪王将
関西を中心に「大阪王将」という中華料理チェーンがあり混同しやすいが、それぞれ別会社が運営している。元々、王将フードサービスが運営する「餃子の王将」が先にあり、その創業者一族がのれん分けの形で円満に独立。同じく「餃子の王将」という名称で店舗展開を始めた。
当時は「商標」や「ブランド」に対する権利意識が現在と違って希薄(よく言えば大らか)であったこともあり、本家である「餃子の王将」も鷹揚な対応であったが、それぞれが事業拡大するうちに当然ながら衝突が起こり、本家が後発側に対し「餃子の王将」を使用しないよう提訴。最終的には後発側が「大阪王将」と名称変更することで和解した経緯がある。そのため、古いファンは「餃子の王将」のことを「京都王将」とも呼ぶ。
なお、この両者とは別に関西を中心にチェーン展開する「大阪王」がある。一部ネット記事などでが「(上記の紛争の間に)大阪王将の一部の店舗が独立した」と記載しているが、大阪王は公式サイトでこれを否定している。
鹿児島王将
鹿児島にある「餃子の王将」は「鹿児島王将」が運営しており王将フードサービスの運営ではない。ただし、餃子の王将の従業員が郷里で独立する際に餃子の王将側から「鹿児島県内での店舗展開は鹿児島王将に一任する」契約を取り付けているもので、本家公認の店舗である。
餃子の王将が駅になった!?
詳しくは → 餃子の王将駅 を参照されたし。
関連動画
関連静画
関連項目
- 餃子
- ラーメン
- あやしいわーるど
- アメトーーク(「餃子の王将芸人」をきっかけに現在のブームに火がついた)
- 原由実
- 大宮駅(京都府)・・・創業店最寄駅
- 天下一品・・・創業が同じ京都のラーメン屋
- 王将社長射殺事件
リンク
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