留別村(るべつむら)とは、北方領土の択捉島にある村である。日本の行政区分上は、北海道の根室振興局管内、択捉郡に属する。またロシア連邦の地方区分上はサハリン州のクリル管区にあることになっており、クイビシェフ、ゴリャチエ・クリュチなどの集落がある。
概要
日本が領有権を主張している領土の中では、最も面積が広い村である。その面積は1442.82km2であり、日本の施政権が及んでいる村の中で最大面積の奈良県吉野郡十津川村(672.38km2)の倍以上の面積である。ちなみに市町村全体では岐阜県高山市・静岡県浜松市・栃木県日光市に次ぎ4番目に広く、北海道北見市および北海道足寄郡足寄町をわずかに上回っているため、北海道一広い市町村であると同時に日本一広い町村でもある。
だがご存知の通り、北方領土は現在日本の実効支配が及んでおらず、日本の地方公共団体としての留別村は形骸化しつつある。そのため、日本最大面積の村としての知名度は十津川村のほうが圧倒的に高いのではないだろうか。
留別村の成立は1869年(明治2年)、紗那郡の1村としてであった。1923年(大正12年)に択捉郡丹根萌村・内保村、振別郡振別村・老門村と合併して二級町村の択捉郡留別村が成立し、以降平成の大合併で高山市に面積を抜かれるまでは日本一面積が広い市町村であった。
択捉島の3村の中では、太平洋戦争末期の時点で最も人口が多く、択捉島の産業の中心となっていたようである。
関連項目
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