石破茂退陣号外とは、2025年7月の第27回参議院議員通常選挙後に読売新聞が発行した、内容が誤報であった号外のことである。
概要
2025年7月20日に投開票が行われた参院選の結果、与党は参議院で過半数割れを起こすという歴史的な敗北を喫した。選挙後の混乱が続く中、事件は起こった。
投開票日から3日後の7月23日午前11時16分、毎日新聞が電子版で『石破首相、退陣へ』とスクープを報じた。そして同日午後には、読売新聞が東京と大阪で同様の内容の号外を配布した。
しかし、その約4時間後、石破茂首相(当時)本人が緊急の記者会見で『一部にはそのような報道がございますが、私はそのような発言をしたことはございません』と報道内容を明確に否定。これにより、両社の報道は全くの誤報であったことが確定した。
大手新聞社が首相の辞任という重大ニュースで誤報を犯し、号外まで発行してしまったこの事件は、日本の報道史に残る大きな出来事となった。
事件の経緯
- 2025年7月20日:第27回参院選の投開票。与党が過半数割れとなる敗北を喫し、石破首相の責任論が浮上する。
- 7月23日 午前11時16分:毎日新聞が電子版で『石破首相、退陣へ 8月末までに表明 参院選総括踏まえ』と速報
。 - 同日午後:読売新聞が『石破首相 退陣へ』と大書された号外を東京・大阪で配布開始。
- 同日夕方:石破首相が首相官邸で緊急の記者会見を開き、報道をきっぱりと否定。
- その後:この誤報に対して批判が噴出し、報道によれば、両社は首相官邸の取材から事実上『出禁』(取材拒否)になるなどの影響が出たとされる。
この事件は、報道における速報性と正確性のバランスの重要性、そして誤報がもたらす影響の大きさを改めて示す事例となった。
関連リンク
- スクープのはずが一転して本人が明確に否定… 石破首相「退陣報道」、4年前と重なる"既視感"の正体 | 国内政治 | 東洋経済オンライン
- 石破首相、退陣へ 8月末までに表明 参院選総括踏まえ | 毎日新聞 (ウェブ魚拓)
- 読売が大誤報 今も批判噴出 | ニフティニュース (ウェブ魚拓)
- 石破首相は『体力的にもう限界』だが取材には『行きつくところまで行くしかない』 退陣を報じた2社が『出禁』になる異常事態も(デイリー新潮) - Yahoo!ニュース (ウェブ魚拓)
関連項目
親記事
子記事
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兄弟記事
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