肩車とは、一人の首と肩の上にもう一人がまたがることである。
曖昧さ回避
概要
大人が子供に対して行うことが最も多い。高いところからの風景を見せて楽しませるために行うことが多い。カップルの場合、男性が女性を上に乗せることが多い。
ちなみに、イラストで逆向きに(おんぶのように)肩車をした場合のことを「逆肩車」と呼ぶことがある。こちらも男性が女性を上に乗せることが多く、男性側が羨ましい状態になっている。しかし、現実では前が見えない、男性が呼吸困難になる、男性の首が折れる…などが発生して危険なのでやめたほうがよい。詳しくは記事「逆肩車」を参照。
また、通常の肩車でもバランスが崩れたらケガや下半身不随、最悪死亡のケースもあるので肩車を行う際は慎重になった方がよい。
また、組体操の技の一つとしても行われる。二人で行う技であり、ピラミッド等と比較すると危険性は低いが、当然上述したケガ等のリスクもある。
語源(なぜ「車」?)
語源ははっきりしないが、「手車」という言葉が由来とする説がよく唱えられている。ここでいう「手車」とはヨーヨーのことではなく、騎馬戦のような遊びである。実際、肩車のことをかつて「テングルマ」と読んでいた地域は多く、国立国語研究所でも
TENGURUMAは手車の転じたものと考えられ,手車とは2人目あるいは数人の者が手を組み合わせその上に人をのせる遊びをいったらしい。狂言にその意味での手車の用例がみえ,現在でも,その意味でテングルマの語を用いる地域は各地にあるようである。
と述べている。
一方で、「カタウマ」という方言もあり、こちらは京都・大阪を「中央」としたときの日本の周辺部で多い。このことから、国立国語研究所は同解説記事で
中央にKATAUMAが用いられていた時期にTENGURUMAが発生し,両者の混交によりKATAGURUMAが生まれたのであろうか。
(同上、p.105)
とも述べている。つまり、カタウマが中央で発生し地方に伝わった後、テングルマが中央で使われるようになった。その過程で両者が混ざってしまい、
になってしまったのではないかという説明である。肩車は東京・埼玉周辺で使われており、これが標準語として広まっていったのだろう。
- シシノランギョク(獅子の乱曲)
- オヤマノドーチュー(御山の道中)
- サルマカ(猿回し?)
- サイヨレー(神輿の掛け声)
- チョーサイト(同じく神輿の掛け声)
- ミコシサン(神輿さん)
- チャンチャン(肩に「ちょん」と乗ることから?)
- チンチン(男の大事な部分が当たるから?)
- カタクマ(肩車)
などがある[1]。全国の肩車の方言の分布については国立国語研究所の日本言語地図の149、150が詳しい。
関連動画
関連お絵カキコ
関連静画
関連項目
脚注
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