概要
運転士[うんてんし]とは、一般的に鉄道車両やバスなどの運転の任に当たる乗務員を表す。
鉄道の場合は一般的に「動力車操縦者運転免許」(操縦可能な動力〔動力源。電車であるか、ディーゼル機関か〕や運転する路線〔鉄道であるか、路面電車であるか〕で更に細分化されている)を指し、所管庁は国土交通省。
大型バスは「大型自動車第二種運転免許」で、直接所掌しているのは各都道府県の公安委員会。ただし、事業者内部での単なる職階の呼び方(大型トラック運転の任に当たる者を募る場合にも用いる例がある)であり、対外呼称やマスコミ報道などでは、あくまで「運転手」。
現業、および業界用語が飛び交う「2ちゃんねる」などでは「ウテシ」と略されることもある。
そのうち、各種の機関車を取り扱う乗務員のことを特に「機関士」(例:電気機関車機関士)と呼ぶこともあるが、現在は蒸気機関車を操縦(運転)できる乗務員以外についてこう呼ぶ機会は、客車列車自体の衰退もあり減っている(蒸気動力で自走する旅客車は、日本国内の営業路線上に現存しないため)。
新交通システムなどを除くほとんどの鉄道には、この運転士が乗務している。
余談であるが、日本国内の鉄道の運転士になるためには、全列車ワンマン運転の事業者でない限り、その前座として車掌業務を数年こなし、身体の各種機能を診査のうえ、登用試験に合格して任用、という道をたどる場合がほとんどである。ゆえに、車掌各人よりも年齢や給与・各種手当が上に位置する場合が多く「車掌よりもエラい」と思っている方々がお子様含め大多数であろう。しかし、旅客への案内や接客はもちろん、「加速するのは無能でもできるが止めるのが難しい」列車の進退を最終的に司るのは車掌の業務であるので、職責として「車掌 > 運転士」であることは、あまり知られていない(いわゆる「ワンマン列車」を運転しているのはもちろん運転士であるが、「運転資格を持った車掌が運転している」と解釈するのが正鵠を射ているのかもしれない)。
関連動画
関連項目
- 3
- 0pt