Blues (ブルース, ブルーズ)とは音楽のジャンルである。ニコニコ動画では他の「ブルース」と区別するために「Blues」タグが用いられる。
概要
スピリチュアル(霊歌)やワークソングをベースとして発生し、奴隷制度の廃止後に形ができたとされる。というのもレコード登場以前の音楽の流通はバンドによる演奏とともに楽譜を販売するという物で、そうしたシーンにブルースが登場したのは1903年のW・C・ハンディによる楽曲収集以降の話である。つまりそれ以前のブルースがどのような物であったかは正確には分からない。
古い物程形式ははっきりとしなくなるが概ね4小節x3の12小節を基調とした曲の構成(ブルース進行)を基本とし、ブルー・ノートを織り交ぜた即興的な演奏や歌唱を多用する。ライトニン・ホプキンスなどは歌詞まで即興で作った。
源流となるブルース(カントリー・ブルース)は地域によってミシシッピ・デルタ、テキサス、イーストコーストのスタイルに分かれ、アコースティック・ギターによる弾き語りを基本とする。ミシシッピ・デルタ・ブルースは12小節の進行を大きく逸脱する曲や1コードで延々と歌う曲もあり、ブルース発生のルーツの影響を色濃く残す。テキサス・ブルースは曲の構成が比較的明確でギターソロも入る等現在のブルースに近い。イーストコーストではオールドタイムの発展と地域が重なっており、白人ミュージシャンとの交流により発展したツーフィンガーやスリーフィンガーによるリズムを強調した奏法が特徴である。
後にレコーディングの機会を求めて地元を離れたブルースマンらによってシカゴではシティ・ブルースやシカゴ・ブルース、西海岸ではジャズ的要素を取り入れアーバン・ブルースへと発展、メディアの発達と共に地域差や他ジャンルの要素を吸収しつつモダン・ブルースへと発展する。またブルースも他の音楽に影響を与え、マイク・ブルームフィールドのようなブルースをプレイする白人や、エリック・クラプトンらを輩出したヤードバーズのようなブルース要素を取り入れたブルース・ロックバンドが現れるようになる。特にイギリスに輸入され、発展したブルースはホワイトブルースとも呼ばれる。
単にブルースと言われて多くの人が思い浮かべるのはシカゴ・ブルースやモダン・ブルースである。また日本の歌謡曲に「~ブルース」と付く物が多いためか歌謡曲を思い浮かべる人もいる。日本では一般的に「ブルース」と呼ばれるが「ブッるーぅズ」と発音したい。
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関連項目
- Blues探検隊
- ジャズ
- ロックンロール
- ブルースロック
- ハードロック
- BluesM@ster
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