Staとは、日本の音楽家、映像作家、プログラマー、グラフィックデザイナー、イラストレーターである。読み方は”すた”。最初の文字は小文字ではない。
BMS界隈での活動や音楽ゲーム「Tone Sphere」、小説AI「AIのべりすと」の制作で知られる。Bit192 Labs主宰。ゲージツ的なトマト。ビデオゲームや前衛的ネタの愛好家。音ゲーの界隈では塩、塩先生の名前で親しまれている。
概要
来歴
日本を代表するブルースハーモニカ奏者の妹尾隆一郎の長男として生まれる。その父がMacに凝っていたために家に数十台のMacがあり、その環境によってその3歳の時からコンピューターに触れ、プログラミングなどを独学で習得した。6歳の時点で自作のゲームをネットを通じて配信するなどして注目を集め、雑誌にコラムの連載を持ったこともあった。ゲームは9歳までに1000以上作っていたとか。そうした創作活動の一方、小・中学校には通っていなかったそうである。
2003年頃よりフリーの音楽ゲームBMSや同人音楽CDに向けて楽曲制作活動を行い始める。
作風はロックテイストがかったものやポップス、エレクトリックミュージックなどが主。ボーカルがかなりケロっていたり、ギターやシンセがノイズがかっていたりと、かなり強めのエフェクトがかけられていることが多いのが特徴。その歌唱は多くが自身の歌声である。普通はエフェクトをかけすぎると耳障りな文字通りノイズになりそうなものであるが、むしろそのノイジーな音が心地よく感じられるのは氏のセンスが為せる技か。
BMSにおいても「ninth」などの譜面制作で評価を集めたり、Stepmania用パッケージ「foonmix」やミニインタビュー企画「bms同窓会」の企画制作を手がけるなど尽力していた。一方で、いわゆるクソ譜面の製作者としても有名で、ランダム再生の成れの果て「Sofa $15 → $1
」やテトリスの権利関係を風刺した「ヘンク
」などの前衛的作品を世に送り出している。
グラフィック面でも高いスキルを持っており、sasakure.UK(ささくれP)氏がアップしているボーカロイドオリジナル曲にて数々のイラスト・映像を担当している。初出は『Jack-the-Ripper◆』。
また、同氏が2010年5月5日のM3にて頒布した初のPV集DVD『*ハロー、終末シネカメラ。』では、『Track.04 ナキムシピッポ』のmovieを担当。
ニコニコには2010年08月12日に【初音ミクオリジナル曲】ナキムシピッポ【PV付】として公開された。
余談だが、『ナキムシピッポ』の公開時期が遅れた事についてsasakure.UK氏は「タイミングを逃した[1]」「ワイド仕様(16:9)にエンコードしたいがエラーが出て上手くいかない[2]」とツイッター上で発言。それを見た何人かが対策方法をアドバイス[3]、無事公開となった。
また、「初音ミク Project DIVA Arcade Future Tone」の筐体デザインも手がけており、筐体の横にはサインがあったりする。
映像を担当したsasakure.UKの楽曲
Thumbnail | Title | |
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1 | 【オリジナル曲】Jack-the-Ripper◆【PV】![]() |
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2 | 【オリジナル曲】Jack-the-Ripper◆♠♥♣【生演奏】![]() |
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3 | 【鏡音リンオリジナル曲】タイガーランペイジ【PV付】![]() |
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4 |
【初音ミクオリジナル曲】ナキムシピッポ【PV付】![]() |
Tone Sphere
22歳の時にアリゾナ州を放浪したSta氏は大自然と向き合って新規の挑戦を考え、ゲームクリエイターとなった。そして、2012年6月にiOS・Android向け音楽ゲームアプリ「Tone Sphere」をリリースした。企画からプログラム・グラフィック・音楽など全てを自身が手がけている。
内容は音楽と共に流れる3Dムービーに合わせて出現するオブジェクトをタイミングよくタッチするというシンプルなもの。ただし、曲やムービーの展開に合わせてオブジェクト自体も動いたりズームイン・アウトしたりするので、その動きに合わせてタッチする必要がある。
収録楽曲はSta氏自身のものや、STR Labelのメンバーを中心としたBMS界隈の人物の楽曲を多数収録。
アプリの価格はiOS版が240円、Android版は無料+アプリ内課金での配信。iPhone向け音楽ゲームアプリの中ではかなりの売り上げを記録しており、2021年現在までにダウンロード数が120万以上であることが発表されている。
また、Tone Sphereと並んで人気があるスマホ向け音楽ゲームアプリ「Cytus」にも楽曲を提供していたり、Cytusのイメージアルバム「Cytus -Alive-」をCranky氏と共に制作している。
また2021年6月、9年ぶりとなるシリーズ新作「Starbirth」の制作を発表している。
AIのべりすと
2021年7月、日本語の文章・小説を補完生成できる人工知能のWebアプリケーション「AIのべりすと」をリリースした。
近年発達を遂げている自然言語処理AIの流れを汲み、OpenAIの「GPT-2」および「GPT-3」をベースに非常に自然な文章の解釈・生成を可能とした。Google TRCによる計算資源提供などの協力のもと、68億パラメータと500GBのコーパスから訓練を行なっているため非常に自然で幅広い表現が利く。
先述の「Starbirth」のシナリオ草稿のネタ出し用としてSta氏が開発したサイドプロジェクトの小説AIであった。高い生成精度からゲームとは別に大きな注目を集めている。なお、Sta氏は他にもイラスト生成AI「とりんさまAI」などの開発もしている。
現在AIのべりすとは完全個人での運用となっているが、今後200億パラメータAIの開発やAI運用の安定化などを目指して、クラウドファンディングを実施している。詳しくはReadyforのページにて。
その他
- 自他ともに認めるゲーム愛好家であり、自サイトにゲームに関するコラムを書いたり、ニコニコやYouTubeにプレイ動画をあげたりしている。
- Z級映画「キラートマト」の大ファン。プロフィールに「ゲージツ的なトマトです。」と書いたり、自サイトで紹介記事を書いたり、MAD動画を作ったりしている。
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関連項目
脚注
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