CB223Sとは、本田技研工業が2008年より製造していたオンロードバイク。
2016年9月、姉妹車FTRや同クラスのVTRなど、30種類以上のバイクと共に生産終了となった。
概要
ホンダの二輪車のシリーズのひとつ、CBシリーズの一台であり、「ベストマッチアイテム」をキーワードに開発された。
搭載されるエンジンはMD33E型。空冷単気筒、排気量は223cc。そしてキャブレター。
CBの名がつけられてはいるが、2000年発売のFTR223をベースに、舗装路での走行を重視して開発されたバイクであり実質的な姉妹車である。そのため、ホイールは共通、フレームはほぼ同一となっている。
しかし、クラシック系のバイクを目指したためか、以下の点で評判が悪かった
- タイヤが太い(ほとんど同じような車体でインチダウン+太さ20mm増)
- モノクロサスペンション(レトロ系だとツインサスが主流)
- CB400SSのように、アクセサリー以外にアフターパーツが無い
- CBなのにどこにもCBのステッカーが無い
- 強気なお値段(ソリッドタイプ→467,000円 CB400SSのソリッドタイプ→459,000円)
同クラスのネイキッドであるエストレヤやST250と比べてこの車種をほとんど見かけないのはこの点が悪かったのかは定かではない・・・
なお、2010年に価格を引き下げ(ソリッドタイプで418,950円に)、塗装の変更、特にブラックの場合はホイールリムも黒く塗装されるなどのマイナーチェンジが行われた。
以上のような欠点もあるが、癖もなく、多少スロットルが乱れても安定しているこのバイクは、初心者からリターンライダーまで扱いやすいバイクであろう。
ある程度の未舗装路まで突っ込んでしまっても案外何とかなるし、軽い車体が功を奏を奏し取り回しもしやすいのだ。ただ高速道路は90km/hくらいでとどめよう!エンジンが悲鳴を上げるし振動が割とやばいぞ!
単気筒の心地よい振動、懐かしいけどどこか独特なデザイン。次代に流されないキャブレター式。
気取らずにいつでもふらっと気軽に乗り出せるそんなバイクである。
生産終了
2016年9月より施行の「平成28年排ガス規制」により、ホンダだけではなく他社もあわせ60種以上のバイクが生産終了となった。基礎設計が70年代まで遡れるMD33型エンジンである、大健闘ではないだろうか。まぁ、2018年のABS義務化等も踏まえ、バイクに関する規制の高まりの煽りをもろに食らった感は否めないが…
2018年現在、ホンダの250ccクラスにはCB223Sのようなネイキッド系は存在していない(レブルはどちらかというとアメリカンというかクルーザーというか…)。CB223SやVTRのような後継車が現れることを切に祈ろう。まあ出たところでこのバイク乗り続けるしかないんですけど
CX223
実は第36回東京モーターサイクルショーにターボモデルのCX223というモデルが出展されていたりする。
前後ディスクブレーキ、専用メーターなどが追加されていて、実働するのならば一度見てみたいものである。
なお、「CX」とはかつてホンダが作っていたGL型(V型エンジンのGL、後に水平対向のゴールドウイングに)のバイクの輸出版として開発されたものの型式で、その中にターボチャージャー搭載のものがあった。
いつまでも市販を待っています
関連動画
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関連項目
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