ダグラスDC-3(Douglas DC-3)とは、アメリカ合衆国のダグラス・エアクラフトが開発したプロペラ旅客機である。
概要
1930年代にダグラス・エアクラフト(現:ボーイング)が開発・製造した双発式プロペラ旅客機・輸送機。当時としては飛行能力・輸送力の高さに加え経済性・信頼性にも優れており、民間旅客機・軍用輸送機として航空産業に多大な影響を与えたベストセラー機である。
1930年代の旅客機は旅客運賃だけでは成り立たず郵便輸送で成り立っていたが、1936年に当機が出ると3列席21人で輸送コストを旅客輸送だけで補える様になった為、多くの民間航空会社が採用し瞬く間にベストセラー機へと伸し上がった。
その能力の高さはすぐに各国軍部にも注目され、旅客設備を外した軍用輸送機として第二次世界大戦中にアメリカ合衆国軍はC-47 スカイトレインの制式名で1万機以上を生産。日本海軍でも昭和飛行機工業がライセンスを取得し国産化された「零式輸送機(L2D)」が皮肉にも主力輸送機として活躍した。又、イギリス軍ではダコタとして運用。
なお戦後まで残ったC-47は民間に払い下げられ、旅客用に改造されたDC-3として世界の民間航空会社は大きな成長を遂げている。
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関連項目
- 航空機 - 重航空機 - 固定翼機 - 飛行機
- ダグラス・エアクラフト - 1962年にマクドネル・エアクラフトに吸収・合併されマクドネル・ダグラスとなり、更に1997年にボーイングに吸収・合併される
- レシプロエンジン(ピストンエンジン)
- プラット&ホイットニー
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