Ju88とは、ナチス政権下のドイツで開発・運用された爆撃機である。
概要
1930年代にドイツ航空省が推進していた『戦闘機より速い爆撃機』のコンセプトに基づいて開発された。
戦力化された頃には『戦闘機より速い』コンセプトは破綻していたものの同時期に開発されていたHe111よりも生産数・派生型が多く使用された反面、ルフトヴァッフェが実戦で運用した爆撃機の例に洩れず航続距離と爆弾搭載量の少なさ故に戦略爆撃機としての運用はできなかった。
構造・運用
全長14.3m、全幅20mの機体は双発機で乗員4名は基本的に機首周辺に集まっており意思疎通は比較的容易な反面、自衛用の機銃は7.92mm[1]が数丁と火力は低めで風防を防弾ガラスで覆ったり防弾板を追加しても機首付近に重大な損傷を受ければ一瞬で全滅のリスクは付きまとった。
一方、搭載爆弾は最大3t(機内+機外)とHe111を上回り機動性、頑丈さでも勝り水平だけでなく比較的精密な攻撃が出来る緩降下爆撃も出来た。
なお、前述の『戦闘機より速い』に関して云えばエンジンの換装、爆装を減らす事で通常は500㎞/h台のところを600㎞/hを越えた機体もあったが戦力化は間に合わなかった。
派生型
- 偵察機型
爆弾倉部分を航空撮影用カメラ室へ転用し、航続距離を伸ばすため胴体を延長して燃料タンクを増設した。 - 戦闘機型
主に爆撃機迎撃用で機首にレーダーを装備したり上方の敵機を撃つ『シュレーゲムジーク(斜銃)』を装備した。 - 対戦車攻撃機型
要は『カノーネンフォーゲル』仕様。37mm砲だけでなく50㎜砲型、75㎜砲を胴体下部にガンポッド方式で吊り下げていた。
但し実戦投入はされていない。 - 飛行爆弾型
所謂『ミステル(宿り木)』で機体上方に操縦機[2]となる単発戦闘機(Me109ないしFw190)を載せ、機首に1.8t程度の大型爆弾を付けて艦船や敵侵攻路上に在る橋梁破壊に使用されたが効果はほぼ無かった。 - フランス軍運用型
終戦後に残存していた機体を接収して新生フランス空軍・海軍に配備し、一部はインドシナ戦争で運用された。
関連動画
関連項目
脚注
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