Mi-12とは、人類史上最大のヘリコプターである。旧ソ連、ミル設計局製。とんでもでかいけどNATOコードネームは“Homer”(伝書鳩)。
とりあえず性能諸元
| 全長 | 37メートル |
| 全幅 | 35メートル ※ローター入れると70m |
| 最大離陸重量 | 105トン |
| 最大積載重量 | 40トン |
| 武装 | そんなもんない |
| レーダー | 多分ない |
| 最高速度 | 260km/h |
| 主機 | ソロヴィヨーフD-25VF(6500馬力)×4 |
| 航続距離 | 1000km(800kmとも言われる) |
| 製造数 | 2機 |
概要
- 1968年に初飛行した超巨大ヘリコプター。
- 総出力2万6千馬力というとんでもないバカ魔力馬鹿力で40トン(C-2と同等!)もの荷物を運ぶ。
- CH-47と同じくタンデムローター機。
- 30トンもの貨物を積んで高度3000mまで上昇という記録を持つ。ヘリコプターとしては世界最高記録であり現在も破られてない。
- 胴体の断面はソ連の大型輸送機“An-22”と同じ形、同じ面積になっている。そもそもこの機体の開発目的は、空港に着いたAn-22の荷物を迅速に積み替え空港のない未開地に荷物を届けるためであった。
- 開発当初は着陸に失敗し前輪を折るなどやらかしたらしい(死者もなくすぐ修理したらしい)が、その後は順調に開発が進み1971年にはパリの航空ショーにお目見えしてその能力を見せ付けた。
- しかしこの時点で実は開発は中止されていた。
実際のところどうよ
不 経 済。
元々あったMi-6(能力的にMi-12の約半分)という大型ヘリコプターよりさらにでかいのを要求して作られたヘリだったのだが、実際に運用してみるとMi-6を2機運用するのと手間的に大差なかったらしい。そのくせこのMi-12。
と運用に6人もいるのである。とはいえMi-6も乗員5名いったんだけど。
さらにタンデムローターという構造がかなり複雑で機体導入コストが高価なものになりそうになり、「これだったらMi-6大量配備したほうが経済的だよね」という話になったそうな。
現在実機はモスクワのモニノ航空博物館に展示されている。また生まれ故郷のミルヘリコプター工場でも保管されてるそうな。
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あるってのがすごいな。
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関連項目
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