VTECはホンダのエンジンに搭載されている可変バルブタイミング・リフト機構、およびその名称。実装としてはいくつかの形式がある。
概要
詳しいことはホンダ公式サイトの解説やウィキペディアの当該項目
に譲るとして、低速ギアで高回転域まで引っ張ると、バルブの開き方が変化して、とてもパワーが出る。VTECが作動するとそれまで以上に排気音がうるさくなるのですぐに解るはず。エンジンに内蔵する機構なのでターボではない。
なんであんなにパワーが出るのか?
詳しいことはウィキペディアに譲るとして、簡単に説明すると。
レーシングマシンのエンジンは高回転回すと途方も無いパワーが出るが、低回転では全くパワーが出ないし街中での燃費も悪い。逆に市販車のエンジンは低回転からパワーが出て燃費も良いが、高回転は全然回せない。
この2つの性質は本来両立ができないものであった、・・・というか両立しようとか普通は考えない。
しかしHONDAは「両方の良いとこだけ合体させればいいんじゃね?」・・・と市販車とレーシングマシンのエンジンの良いところだけを本当に合体させてしまった。これがVTECである。
低回転では市販車のエンジンと性格は同じだが、ある回転数のラインを超えると油圧式でエンジンバルブがレーシングモードに変形し、突然とんでもないパワーが出るようになる。低回転時に最適化されたエンジンと高回転時に最適化されたエンジン、その2つが1つのエンジンに同居しているという訳だ。
ちなみにこの機構は油圧で動いているので、エンジンを掛けたての暖気運転時には高回転モードには切り替えができない、暖気中にアクセル踏みまくると切り替えが効かずにエンジンを痛めてしまうので注意が必要だ。
関連動画
関連項目(主なVTEC搭載車)
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