ニコニコ大百科

>>90
とりあえず原作読んで確かめるのが一番いいと思うで

しかし遺書のシーンが星の王子さまになってる演出とかは結構好きなだけに、
伏線さらっと流したのはアニメ版唯一の欠点でもったいないなと

>>90
お泊りだか喫茶店見つけた時だかのデート中にニュースか何かで最近通り魔が発生しているってアナウンス流れてたよ。
タカヒロとは全く無関係のただの殺人犯。
てか犯人って逃走中とかでなく、春樹が見たニュースで既に捕まってたんじゃないっけ？(ここはうろ覚え)

いちおう伏線ではあったけど、もうちょっと匂わせてても良かったかもな。

まあ行動した結果が今の自分ってのがあるから伏線があったのは考えられるべきところではあるんだけど
予定されていた死を知っていてある種の安心があった文字通りの余生を過ごす咲良と咲良の家族や主人公に突然を齎すぶっちゃけ舞台装置だから犯人そのものには深い意味や文脈はないね

余命とか入院に衝撃を受けてはいたけど実際の死をそれで急に受け止めることになったのが主人公で
ある種赦しを与えるのが咲良の遺書と母親

タカヒロや恭子は咲良と深い関わりがあって知っているようで(余命とその心情を)知らない知らされてない登場人物
だから作中の咲良と主人公の行動とは噛み合うことはなく少しおかしな言動をする

ほぼ関係がないから変わらないしまともに見えるのがガム
関わることで変わった主人公と一番対比されてるかもしれないされてないかもしれない

夫のちんぽが入らない並のクソタイトル

ヒロインの周りはヒロイン含め「心配してる私」を全面に押し出して「心配してあげてる見返り」を自然に要求するグループだったから、家族以外には病気である事を教えられなかった
主人公がヒロインに付き合う理由はいくつかあるが最も直接的なのは「自分には想像もできない可哀想な境遇だから我慢して付き合って"やってる"」というもの
だがそれを伝えると「相手が気兼ねする」「相手に気兼ねさせるのは可哀想な思いをさせないという目的に反する」ので「物好きでやってる変人」のように振る舞う
「自分がどう思うか」より「相手がどう思うか」を重視すれば当然の帰結で、互いにトラブルや干渉を避けるのが基本行動だが、大抵孤立して消える
ヒロイングループは「自分がどう思うか」を押し付け合うので作中のようなトラブルが発生するが、互いにぶつかり合いながら情報を教え合う事で総合的には事態解決に向かう（彼氏と別れるとか）しかし、主人公やヒロインの病気のようにぶつかり合いに耐えられない人や要素ができた人は切り捨てられてしまう

「病気の自分がやって欲しい事を何でもしてくれるのに、気兼ねが発生するような感情を持っていない（ように見える）」のだからヒロインからすれば聖人でしかない
ヒロインは「何故？どこまでしてくれる？」を試そうとするが主人公からすれば「可哀想だからやってる」と答える事も「（自分より大変そうな相手に）もう付き合わない」とも言えないのだからそりゃキレるよ
手紙からするにヒロインは主人公の考えを最終的に理解しておらず、「束縛なく付き合ってもらってる」恩恵に気づかず「単に難易度の高いトロフィーだから価値があるのだろう」と納得し、主人公も結局その考えに同調されてしまった
「相手を束縛しない主人公らしい生き方」は今すぐやめられない"仕方ない欠点"だけど、少しずつでも減らしてヒロインのような生き方を目指すべきだと決意して終わる
また、最終的にヒロインが死の瞬間何を感じたか、どう生きる事ができたかは捨象され、「主人公が」ヒロインとの別離によって受けた感情を描き、主人公が精神的成長を得るためのギミックとして死は消費される

タイトルも同様に、インパクトがあって、ヒロインと主人公が共有する秘密で、相手のようになりたいという言葉であれば何でも良い
このタイトルは必要不可欠な「ギミック」として物語を描写するためにとても効果が高く、ベストセラーになる作家の力のような物を感じる
ヒロインの結末や膵臓というタイトルは主人公の成長や物語の成立になくてはならない
そしてこの物語が膵臓や病気に関心のある人にとって特有の何かを残す事はない

タイトルだけ見るとレクター博士が言いそうなフレーズだな…

君の膵臓を、下から食べるか、横から食べるか

膵臓癌について完治が著しく難しくしかも転移しやすいラスボスとして知られている