えんまコーヒー店とは (エンマコーヒーテンとは) [単語記事]

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えんまコーヒー店
みなさまのお越しをお待ちしています
　

いやあ、いらっしゃい。どこでも好きな席に座っていいよ。
どうぞ、このコーヒーはサービスだよ。私の店に初めて来たお客さんだから、これくらいしないと。

失礼だが、お二人は恋人同士かな。そうか、いやなに、お似合いのカップルだったものでね。
初めてのお客さんが、君たちのような幸せそうな人たちで、私も嬉しいよ。

ほう。私のことを聞いたことがあるのか。確かに、私はえんま社長だよ。
そうか。嬉しいねぇ、私に憧れていてくれただなんて。

え、最近はどうしていたのかって？
はははっ、昔色々とあってね。お恥ずかしながら、今はこの小さなコーヒーショップを営んでいるのさ。

え？昔の話を聞きたいだって？ははっ、いやぁ参ったなぁ。
私の半生なんて話しても面白いものではないし、私としても昔の恥をさらすようで、あまり気が進まないんだが……。

まぁでも、ほかならぬ初めてのお客さんの頼みだ。特別に話してあげよう。

これでも私は昔、収益60億ドル以上を誇る大企業のトップだったんだ。
アメリカ最大の規模だったこともあるような企業の、ね。
ライバルも多かった。彼らを蹴落とす為には何でもしたよ。
その甲斐もあって、私の会社はアメリカの最大手にまで成長した。

だが、人生一寸先は闇、急に歯車が狂い始めたんだ。

概要

えんまコーヒー店とは、さ技師によるゲーム実況シリーズ「桃鉄ハンデ戦USA」において、CPUえんまが開業したコーヒー店の名称である。

CPUえんまは、かつては全米一の巨大企業を率いており、その経営基盤の磐石っぷりには定評があったのだが、何者かの陰謀による壮絶な転落人生の果てに一文無しとなるまで落ちぶれてしまった。

そんなえんまが流れ着いたカルガリーにて始めた、小さなコーヒー店。それが「えんまコーヒー店」である。往時、全米に覇を唱えた辣腕経営者が小さなコーヒー店を細々と経営している様は、追い落とした当人も含めて多くの人々の涙を誘ったという。しかし、そんな彼のささやかな生活は長くは続かなかった。翌年に起こった大恐慌により、あっさりと手放すことになってしまったのだった。

これがえんまの心に、再び火を付けた。

再び裸一貫となった彼は、桃鉄レースに復帰することを選んだ。結局彼の居場所は、殺伐とした経営現場にしかなかったのである。

その後、えんま会社は「奇跡のV字回復」と呼ばれる驚異的な復興を遂げ、「閻魔珈琲(株)」を立ち上げることになる。

だが、それはまた別のお話である。