でっていうとは (デッテイウとは) [単語記事]

でっていうとは、

「で？」と「～っていう」を組み合わせた日本語。「だから？」「それで？」「それがどうした？」と言った意味合い。
マリオシリーズに登場するヨッシーの鳴き声の空耳、およびそこからきたヨッシーの俗称。
ヨッシーを元にしたアスキーアートの一種。
スーパードンキーコング2に出てくるヘビのラトリーの愛称。容姿（緑）や二段ジャンプなど、一致する点が多い為つけられたとされる。（詳しくはスーパードンキーコング２を参照）

本記事では上記の1.と2.と3.について説明する。

1.の概要

「で？っていう」という言葉から、「？」を略したもの。

やや崩した話し言葉ではあるが、特に破綻した日本語というわけではないので現代の日本人ならば誰しもが使う可能性がある言葉。

だが、この言葉が特に広まったきっかけは、2000年代初めに信販会社「ライフ」が自社のクレジットカード「ライフカード」の宣伝「”It’s my life”キャンペーン」の一環として放映した、俳優窪塚洋介が登場するテレビCMではないかと思われる。

このキャンペーンは20代の若者をターゲットとしており、CM内容も若者に人気がある芸能人のリアルな生活・等身大の姿を撮影してドキュメンタリーとして届けるという、一風変わったものだった。

2002年に放映開始されたその第一弾として選ばれたのが、当時若者から注目を集め始めていた窪塚洋介である。そのCMには窪塚の自宅で撮影したものなど様々なバージョンがあるが、あるバージョンで窪塚洋介は故郷横須賀の街を歩きながら、

芸能人になりたいとか、有名になりたいとか。そういうのすごいあったと思うんですよね、ぶっちゃけた話。いま自分が日本でどれぐらいの人に知られててっていうその詳しいことはわからないけど……。やっぱ有名になる……「で？」……っていう（笑）。なんでやりたいんだ、なんでそうなんだっていう……。

といったように、自分が持っていた夢と、それが叶っていくうちに感じたその夢への疑問を語っていた。

このCMだけでも視聴者の印象に残っていたが、さらに当時の人気テレビ番組「SMAP×SMAP」内で、SMAPのメンバーの一人香取慎吾が窪塚洋介をパロディしたキャラ「カボヅカ」を演じ、このキャラが盛んに「で？っていう」を使ったことでさらに普及した。

窪塚洋介は上記のように「有名になった、だからなんだってんだ？」といった感じで、苦笑まじりの自問自答として語っていた。だがもし他者に向かって使うとしたら、暗に「そんなのどうでもいいだろ」といった意味合いを込めたスルー用語となってしまうこともある。興味がない相手の話題に対して、バッサリとやってしまうのも手ではあるが、相手は気分を害すると思われる。逆に自分に向かって使用された場合は己を顧みて空気を読む必要があるかもしれない。

2.の概要

スーパーマリオワールドのヨッシーが卵から孵る時の音やマリオがヨッシーに乗る時の音が「でっていう」に聞こえることに由来。

上記のライフカードのCM（あるいはSMAP×SMAPでのパロディ）が元ネタとなり、それ以後に言われ始めたものだという説もある。ただし、「いや、自分の記憶ではそれ以前からヨッシーの鳴き声は『でっていう』と表現されていた」と主張する人も居るようだ。

「タネタン」という、さまざまなものの由来や元ネタを調べるサイトによれば、ヨッシーの鳴き声を「でっていう」と初めて表現したのは2003年 10月に電子掲示板サイト「２ちゃんねる」に立った窪塚洋介関連のスレッドの書き込みであり、やはり窪塚洋介の言葉が由来だ、と結論しているようだ。^[1]

でっていうの遊びかた

ヨッシーに乗ったままジャンプした後にヨッシーから飛び降りる事により二段ジャンプが可能となるので、マリオ系動画ではしばしば乗り捨てられている。そのときにはでっていうを憐れむ声が多い。

3.の概要

　　　　　　　/ﾆＹﾆヽ

 　 　(ヽ　 　/（ ﾟ )( ﾟ ）ヽ　　　/)

 　　(((i ) ／::::⌒｀´⌒::::＼ 　( i)))　　でっていうｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ

 　／∠_|　,-）＿＿＿（-，|＿ゝ ＼

 ( ＿＿＿､　　|-┬-|　　　　,＿＿ ）

 　　　　|　　　　`ー'´　　 /´

 　　　　|　　　　　　　　　/

上記の2.を基にしたAA キャラクター。こちら側正面を向いたヨッシーが「でっていうｗ」と嘲笑している姿を描いている。

誕生の経緯など詳しいことは不明だが、「２ちゃんねる」の板の一つ「ニュース速報(VIP)板」でよく使われていたよう。純粋に煽りとして使われたり、また特にアスキーアート関係のストーリースレッド（「内藤ホライゾン」や「やる夫」を主役とした「ブーン系小説」や「やる夫シリーズ」）ではキャラクターとして登場した場合もあったようだ。