アオリイカとは…
この項では1.について言及する。
日本沿岸に分布する大型のイカであり、主に食用や釣りの対象として高い人気を博する。
胴の長さは約40~45cmで、大きいものでは50cm以上に達する。胴は丸みを帯びており、胴の縁には半円形のひれがある。外見的にはコウイカに類似するが、甲が薄く透明な軟甲であることで見分けられる。
和名になっているアオリ(障泥)とは、馬の胴体に巻く泥除けの馬具のこと。
ヒレの色形が似ていることからこのように呼ばれる。
地方によってはミズイカ、バショウイカとも。
成長が早いことが特徴。6月ごろに生まれた稚イカが9月頃から釣りの対象となる。
そのため、シーズンの開始は9月~12月。この時期のアオリイカは、サイズがやや小さいが漁獲量は多い。
年が明ける1月ごろになると、漁獲数は少なくなるが成長した大物が釣れ始める。
さらに5~6月になると、産卵期に突入し、2~3kgにもなる大物が釣れることもある。
また、雌よりも雄の方が大きくなる傾向があり、生後1年後の重量は雌1.5kgに対して雄2kgほどになる。
雌雄の見分け方は、背中に横線模様があるかどうか。雄は白色の短い模様があるが、雌では不明瞭である。
アオリイカは通常は深場に生息しているが、産卵期である春~夏に、産卵のために海岸近くの浅場にやってくる。
そして、豆のさやのような寒天質の卵鞘を一箇所に固めて産卵し、そのまま死ぬことが多い。運良く死ななかった個体は、3kgを超える大物に成長する。
なお、この卵はなぜか魚に食べられない。どうやら、魚が嫌がる物質を出しているのだとか。
ハワイ以西の西太平洋からインド洋の熱帯・温帯域に広く分布。
日本では北海道以南の沿岸に分布。特に鹿島灘以南、福井県の西側以南に多く分布する。
日本では、主に食用として扱われる。旬は晩春~秋。暑い時期に美味しくなる。
遊離アミノ酸が国産イカの中で最高水準であり旨味が強いため、高級寿司店、天ぷら店、料理屋には必須の食材である。にぎり寿司にしても酢飯の味に負けないほどの芳醇な甘み・旨味を感じるほど。
また、日本国内で漁獲されるアオリイカは、非常に値が張る。イカの中では最も値が張るものの一つ。
例えばセリにおいて、kgあたり単価は高いと4500円などということもあるほどである。築地市場で国産アオリイカの干物を買おうとすると、1杯数千円という高値になる。
そのため、主に一般的な料理屋などで提供されているアオリイカは、冷凍輸入されているものである事が多い。冷凍してもイカはあまり劣化しないことからである。
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最終更新:2025/01/07(火) 01:00
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