アニメーション研究会連合とは、主に東京近郊でアニメーションを自主制作する大学サークル・社会人サークルの集まりの一つである。通称「アニ研連」「研連」。詳細や参加団体の一覧は公式ページを参照。2017年12月の上映会を最後に、解散することとなった。
解散後に参加団体の一部が全国自主制作アニメーション上映会を立ち上げた。
アニメーション研究会連合の一番の目的は、夏(6月頃)と冬(12月頃)の年2回、大きなホールを借りて合同自主上映会を開催し、各サークルの自主制作アニメを持ち寄って上映し、互いに鑑賞することであった。この上映会を開催するため、各サークルから選出された「評議員」「副評議員」が一カ所に集まり(インターネット上での会合も有り)、様々な打ち合わせを行ったり、アニメ制作の技術交換などを行ったりしていた。
上映会は1981年から開催されており、2017年12月24日に開催された上映会までの第74回が行われた。この上映会では、毎回、500~700名程度の観客が集まり、大学の学園祭などとは異なった独特の雰囲気の中で上映会が行われる。客席からの生の反応が得られるため、アニメーションの制作意欲に対して与える影響は大きかったと思われる。
上映される作品は、しりとりアニメから、一話完結のストーリーものまで幅広く、さらにオリジナル作品もあれば、パロディ作品(ニコニコ動画では手描きMADと呼ばれる分野)も多い。作風も様々であるが、各サークルごとにある程度決まった作風になってしまう傾向が見える。
上映媒体は、1990年代前半までは8mmフィルムによる作品が主であり、映写機を用いた上映だった。その後PCを用いたアニメ制作環境が整うと一気にビデオ上映に移行し、最終的にはDVDメディア+プロジェクタを使用した上映になっていた。そのため、オーサリングソフトとDVDデッキの相性が上映会での悩みであった。それでも8mmフィルムを用いていた頃に比べると上映もずいぶんと楽になった。
なお、上映会当日の無用なトラブルを避けるため、上映会に先立って試写が行われている。ここでは上映に支障を来す問題があるかどうか、アニメーション研究会連合として上映するにふさわしいかどうかが判断され、各作品ごとに上映の可否や、問題への対処方法(再エンコードが必要かどうか)などが評議員により決定される。おかげで、最近では上映会中に大きなトラブルは発生していなかった、と思う。
ちなみに「研連」はこの上映会をさす言葉としても用いられ、「研連で見た」と言えば「アニメーション研究会連合合同自主上映会で見た」という意味である。
前述の通り、アニメーション研究会連合は解散し、2018年夏の上映会は行われない。全国自主制作アニメーション上映会が実質上の後継団体となる。
ちなみに、最近になって、会場が借りられる条件が変わったり、借りるためのお値段が上がったり、競争率が高くなったりして会場決めには苦心している様子。良い会場候補(東京都心から交通の便が良い・700人程度入れる等が条件)があれば良かったのだが、最も良い条件であった、東京都大田区蒲田にある大田区民センターが2018年3月で閉鎖されることとなり、そのことが研連が継続出来ない理由の一つとなってしまった様子。
過去の上映会で流された作品のうちいくつかがUPされている。だいたいは「アニ研連」タグが貼られているのでそれを元に探すと良いが、たまにそうでないものもあるようである。
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最終更新:2024/11/28(木) 02:00
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