アメリとは、
である。
パリで一番高い丘、モンマルトル一帯を舞台にした風変わりな恋物語。
アメリカでもっとも高い興行収入を記録したフランス映画である。
原題のLe Fabuleux Destin d'Amélie Poulainはアメリ・プーランの素晴らしい運命という意味。
毎分1万4670回で羽ばたく1匹のハエがモンマルトルの路上に留まった。
そのとき丘の上のレストランでは一陣の風が吹いて魔法のようにグラスを躍らせた。
同じときトリュデーヌ街28番地の5階で、親友の葬儀から帰宅したコレール氏が住所録の名前を消した。
また同じとき、X染色体を持った精子がラファエル・プーラン氏の体から泳ぎだし、プーラン夫人の卵子に到達した。
アメリ・プーラン
23歳。父親の勘違いにより他の子供と接しずに幼少期を過ごした影響か想像力が豊か。しかし現実世界では思うように他人とコミュニケーションが取れずにいる。執念深く、割と陰湿。豆袋に手を入れることやクレーム・ブリュレのお焦げを潰すこと、サンマルタン運河での水切りなどが楽しみ。
ラファエル・プーラン
元軍医の冷徹な父。妻を亡くしてからは実家で引きこもっている。最近庭に飾っていたドワーフが旅に出たようだ。
ニノ・カカンポウ
バイクでパリ中を走り回るポルノショップ店員。趣味は他人の証明写真集め。アメリと同じくらい妄想力が高い。
レイモン・デュファイエル
ミスター・ガラス級に骨が脆いため部屋から出ずに何十年もの間、ルノワールの「舟遊びをする人々の朝食」の模写をしている芸術家のおじいさん。アメリとはお互い監視しあう仲。
リュシアン
食料品店で働く片腕が無い青年。少し足りていないが心優しく、また芸術センスも高い。
コリニョン
リュシアンが働く食料品店の店主。平気で人を傷つける言葉を吐くためアメリからお仕置きを受ける。
謎の男
色んな駅で証明写真を撮影している謎の男。アメリ曰く「死を恐れていて、この世に生きる証明として写真を撮っている」。
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最終更新:2024/12/04(水) 17:00
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