ロッキー(映画) 単語


ニコニコ動画でロッキー(映画)の動画を見に行く

エイドリアーン

3.8千文字の記事

ロッキーとは、ボクシング映画である。

概要

演、脚本のシルヴェスター・スタローン監督ジョン・G・アヴィルドセンを一気に世界的なスターダムにのし上げた映画史に残る傑作のひとつ。

もはやあらすじは有名すぎるぐらいに有名だが、一応未見の人のために書いておくと、フィラルフィアの三流ボクサーロッキーバルボアが、ある日世界王者のアポロクリードに「名選手に挑戦権を与える」という話題性重視の業の相手に抜され、周囲の人々の協力を経て人生を賭けた試合に臨む、というもの。つか、気になったら観てみた方がい。今だとDVDも安いし、動画サイト配信されてるし、大体どこのレンタルビデオ屋にも置いてあるし、2時間ぐらいで割と面いのでオススメである。

この映画開されるまで、スタローンはまさしく劇中のロッキーそのものの暮らしをしており、ある日モハメド・アリVSチャック・ウェプナーの試合を観て、「たとえ無敵チャンピオンに挑んでその結果が得られなかったとしても、その王者を極限まで追い詰めた男であれば、リングの上で永遠に称えられる」という、その試合から得られたアイデアを基に脚本を執筆、いくつかのプロダクションに持ち込んで、自分が演することと、低予算で撮る事を条件に撮が開始された。

低予算ゆえに、映画と思われていなかったことも多々あったらしく、ロードワークシーンではスタローンを本物のボクサーと勘違いしてリンゴを渡す店などがそのまま映っている。また、エキストラフライドチキンを配布するというチラシで募集したが、統制がなかなか取れず、チキンを食い終わって帰ろうとする人が多々現れたため、必死に引き止めたという(このため、予定していたラストロッキーを称えて観客が担ぎ上げ胴上げするというシーンが撮れなかった。結果、印的なラストにはなったわけだが・・・)

このほか、映画音楽も高い評価を得た。「ロッキーテーマ」として知られる主題歌「Gonna Fly Now」は、スポーツ番組やバラエティでここぞと気合を入れる場面のBGM、あるいは高校野球などの観客席ブラスバンドレパートリーとしておなじみとなった。当然、実際のボクシングにおいても入場曲に使う選手が後を絶たない。また、試合後の場面で流れる「The Final Bell」も、やはりテレビなどで感動シーンを盛り上げるのによく使われる(定番すぎるせいで、「名場面でもなんでもないところで駄に流す」というギャグに使われることもあるが)。

ロッキーシリーズのその後

本作の大ヒットで、それまで俳優だったスタローンはこの映画ロッキーと同じようにアクション俳優分けとして大ブレイクする。さらに82年には『ランボーシリーズも大当たりし、21世紀になっても続編が作られている。この後に『ロッキーシリーズの続編も5本作られたが、シリーズが進むにつれて、この作品の本来のテーマである「たとえ名でも人々の記憶に残り続けるボクサー」という部分が希薄になっていったのは残念な次第である(このあたりは、戦争体験による兵士被害というテーマが薄れていった『ランボーシリーズにも共通しているのだが・・・ スタローン映画ならしょうがない)。

と言う評価がすっかりにつき、懐かしの老筋肉俳優として余生を過ごすのかと思われていたスタローンだったが…。 2000年代中期からの「ロッキー・ザ・ファイナルRockyBalboa)」、「ランボー 最後の戦場Rambo)」では、現実感に乏しいヒーロー路線はを潜め、衰退し二極化するアメリカや、際協調と平和主義が謳われるで繰り返される過酷な虐殺現実社会力さに、実な映画人として深く摯に向き合った作品内容となっている。その過酷な現実に、スタローン自身の衰えた心や体を重ねつつも、敢えて立ち向かう男の勇気とあり方を見事に描ききり、 シリーズの原点に立ち返るに留まらず、より強固なメッセージを加える事に成功した。

2022年8月19日ロッキー4を再構築した映画ロッキーVSドラゴ」が上映された。
映像42分を追加や演出の変更や駄なシーンカット政婦ロボットとか)を行い、アポロドラゴのキャラを引き立たせた。メッセージ性を強めたこの映画は、開前前夜祭では役を演じた羽佐間道夫金よね子らも駆けつけて、当時の話やスタローンとの対談を断った話など数々の話を行った。
小規模上映ながらも行収入は5000万に迫る程の人気で、動画などを含めたレビューでの感想は概ね高評価を得ている。ロッキー好きな関根勤和らも称賛のを上げ、感想を熱く語っていた。スタローン自身も編集にあたり当時の事を振り返り「今だったらアポロは死なせはしない」と語っている。

そして次世代へ

ザ・ファイナルから9年後、ボクシングから離れたロッキー物語は続いていく。「ブラックパンサー」に先駆けること3年、この作品でスターダムにのし上がったマイケル・B・ジョーダンダブル演となった「クリード チャンプを継ぐ男」でロッキーライバルであるアポロクリードの非嫡男子、アドニス・”ドニージョンソンとの師関係が誕生。同作にてコーチとしてのキャリアが始まり、次回作の「クリード 炎の宿敵」では第4作で死闘を繰り広げたイワンドラコ息子であるヴィクタードニーという、”息子”同士の対決を見届けることになる。3作の「クリード 過去の逆襲」ではロッキーは登場せず、演じるスタローン製作担当に就任。アドニスを演じるジョーダンは自ら監督も担当し、彼へロッキーワールドを託す形となった。

2019年で73歳を迎えるスタローンクリードで映し出されるロッキーの姿からは、今なおそのきを衰える事く放っている。

余談

2014年9月5日に行われたWBC世界フライ級タイトルマッチ八重樫東対ローマン・ゴンザレス試合は、プロアマ通じて120連勝以上を誇る無敵の挑戦者ロマゴンからのオファーを敢えて受けた八重樫の、その拳闘ぶりがこの映画に通ずるものがあり、実際に試合後のロマゴンもなかなか倒れない王者八重樫恐怖していたかのような表情を見せていたことから『リアルロッキー』などと評されていた(立場こそ王座の保有者が映画と逆だったものの、試合前から八重樫はすぐに倒されるという見方が大半だった)。

ベトナム反戦運動に起因して、アメリカ映画界では1960年代後半、「主人公社会の理不尽の前に挫折する」といったような暗いトーンの作品が流行。これを「アメリカン・ニューシネマ」といい、73年に米軍ベトナムから撤退したことで退潮しつつあったものの、「ロッキー」(第1作)が制作された頃はまだ強いが残っていた。スタローンが最初に書いた脚本も、「観客がロッキー応援し始めるにつれて、黒人チャンピオンアポロ差別的なヤジが飛ぶようになり、ついにはロッキーのセコンドまでがそれに同調したことで、ロッキーは失望して棄権する」という、唐突なバッドエンドだったという。本作の制作過程は伝説独り歩きしている面があるので、どこまで実際の作品と違うものだったかというのは正直なところよくわからない。ただ前述の通りアポロモチーフモハメド・アリで、アリベトナムへの徴兵を拒絶して一時ベルトを剥奪されていたこと、また反人種差別運動でも著名であることをふまえると、反差別メッセージを織り込んだニューシネマ的作品になっていてもおかしくないように思われる。
この初稿脚本は、スタローンが当時の妻に見せたところ「こんな話は嫌い」と一蹴されてしまい、彼女の意見を参考に明るく爽やかエンディングが書かれたという。結果として本作は、「アメリカン・ニューシネマの潮流を終わらせた作品」に数えられることになった。

ロッキー5」で、ロッキー息子ロバートロッキージュニア)を演じているのは、スタローン長男であるセイジスタローンである。「ザ・ファイナル」にもロバートが登場するが、セイジではなくマイロ・ヴィンティミリアが演じている。スケジュールの都合がつかなかったとされているが、「『ファイナル』では子関係が悪くなっているシーンもあるので、実の子でそれを演じるのをスタローンが避けた」「『5』はスタローン自身も認める失敗作なので、それとは連続していないことを強調するために配役を変えた」といった推測もあるようだ。セイジ2012年心臓発作で急死し、「クリードシリーズでの共演はわなかった。

作品一覧

関連動画

これは、人生「するか」「しないか」というその分かれで、「する」という方を選んだ、勇気ある人々の物語です。

関連項目

この記事を編集する
関連記事

親記事

子記事

  • なし

兄弟記事

掲示板

おすすめトレンド

ニコニ広告で宣伝された記事

記事と一緒に動画もおすすめ!
初音ミク[単語]

提供: エック

もっと見る

急上昇ワード改

最終更新:2025/12/08(月) 23:00

ほめられた記事

最終更新:2025/12/08(月) 23:00

ウォッチリストに追加しました!

すでにウォッチリストに
入っています。

OK

追加に失敗しました。

OK

追加にはログインが必要です。

           

ほめた!

すでにほめています。

すでにほめています。

ほめるを取消しました。

OK

ほめるに失敗しました。

OK

ほめるの取消しに失敗しました。

OK

ほめるにはログインが必要です。

タグ編集にはログインが必要です。

タグ編集には利用規約の同意が必要です。

TOP