それは心に突き刺さる刃
スリング・ブレイドとは、1996年公開(日本公開は1997年)のアメリカ映画である。
ミュージシャンを兼任するビリー・ボブ・ソーントンが一人舞台として制作し後に短編映画がつくられ、最終的に本作が出来上がった。精神障碍者を主人公に据え映画史に残るキャラクターを作りアカデミー脚色賞に輝いた野心作。
主人公カールは子供時代、自分の母親が不倫相手と逢瀬を楽しんでいるのを目撃し、ママがレイプされていると勘違いしたあげく母親とその愛人を殺傷。以後25年間精神病院に入っていた。
退院直前になりカールはとある女子大生から取材を受け自分が収容されることになった経緯を語り始める―
カール・チルダース
ビリー・ボブ・ソーントン演じる軽度の障害を持った男性。少年時代、母親とその愛人を殺してから25年間精神病院に収容されていた。喜怒哀楽が表情に出にくく話し方も独特だが性根は優しく聖書の教えにも忠実。実は力が強く手先も器用。ビスケット好き。
フランク・ウィートリー
カールが帰ってきた故郷に住む利発な少年。父親は自殺でこの世を去っており現在は母親と暮らしている。カールとは馬が合い最初から友達のように接する。苦労してきたゆえか少年ながら人生に達観している。
リンダ・ウィートリー
町のスーパーマーケットで勤務するフランクの母親。フランクには父親のような男性が必要だと考えている。フランクと仲のいいカールに信頼を置く。
ドイル・ハーグレイヴス
建設現場で働いている飲んだくれのリンダの恋人。自分の家があるにもかかわらず生活費も納めずウィートリ―家に居座りつく。激高したら暴力も振るう典型的なアル中屑男。演じるドワイト・ヨアカムはビリー・ボブ・ソーントンと同じく本業はミュージシャン。この映画の他にはデヴィッド・フィンチャーの『パニック・ルーム』などに出演している。
ヴァーン・カニンガム
リンダが勤務するスーパーマーケットの店長。物腰やわらかな同性愛者。リンダとフランクを家族同然に扱いカールにも優しく接するがドイルには手が上がらない。
ウールリッジ
カールが収容されていた精神病院の院長。カールの良き理解者。
ビル・コックス
ウールリッジの友人の修理店店主。彼の紹介によりカールを雇う。
メリンダ
リンダの同僚の軽度障害者。表情はいつも気難しそう。
カールの親父
幼少期カールを虐待していた父親。カールが殺人事件を起こしてからは一人で心寂しく暮らしている。
ファーストフード店店員
映画監督のジム・ジャームッシュ演じる店員。カールにポテトを勧める。ジャームッシュは見学で呼ばれただけでまさか映画に出演するとは思っていなかったらしい。
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最終更新:2024/12/05(木) 04:00
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