アントニオ・サラザール

アントニオ・デ・オリヴェイラ・サラザール（António de Oliveira Salazar）（1889年4月28日 - 1970年7月27日）とは、第１０１代ポルトガル首相・第4代ポルトガル大統領である。

概要

ポルトガル１の名門大学・コインブラ大学で法学を学ぶ。経済学の教授に就任し人気を得る。

世界恐慌のさなかポルトガル第3代大統領・カルモナに請われ財務大臣に就任。財政再建に成功すると首相に就任し、実権を掌握して独裁者となる。

以後、40年間ポルトガルはエスタド・ノヴォと呼ばれる独裁体制が敷かれた。国家連合党の一党独裁で逆らう者はPIDEと呼ばれる秘密警察で弾圧した。

反共独裁国として隣国のスペイン内戦ではフランコを支持、フランコ政権樹立後は度々首脳会談を開くなど関係は良好だった。

第二次大戦を中立で乗り切ると反共をスローガンにし、NATOの結成に参加、アメリカの経済支援（マーシャル・プラン）など西側陣営に入ることに成功。当初加盟できなかった国際連合にも1955年加盟に成功している。

実権を奪われたカルモナとは関係が悪化していたが、1951年カルモナが死去。一時大統領に就任するが、結局傀儡としてフランシスコ・ロペスを据える。しかし反逆されたのでアメリコ・トマスを新たな傀儡大統領に。しかも間接選挙にして反逆できないようにする念のいりよう。

しかし、農村主体のカトリック社会を維持しようとして経済は伸び悩み、植民地（本国よりはるかに大きい）も独立運動を活発化。弾圧しようとするも数も金も足りず戦線は泥沼状態に陥る。

高齢になったサラザールは1968年ハンモックから落ちてしまい（風呂で転んだ説あり）、腹心のカエターノが後任の首相に就任。1970年死去した。

ハリー・ポッターに登場するサラザール・スリザリンの名前は彼の姓にちなむ。

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関連項目

• ポルトガル
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• 大統領
• サラザールのエスタド・ノヴォ
• 独裁者
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