イオン(化学) 単語

イオン

  • twitter
  • facebook
  • はてな
  • LINE

イオンとは、原子や分子が電子を得たり失うことにより電荷を帯びている状態のことである。

日本企業イオン株式会社については別の記事を参照→イオン

概要

1原子の場合、最外殻電子を放出したものが陽イオン、他の原子や分子から電子を受け取ったものが陰イオンである。

例を挙げると、元素周期表の一番左の列(1族)の原子は、電子を受け取るより放出した方が容易に安定になる(イオンエネルギーが小さい)ため、陽イオンとなる。一方、周期表の右から2列(17族)の原子は、最外殻に電子を受け取った方が容易に安定になるため陰イオンとなる。

原子の場合、化物イオン(OH-)のように、電子の共有や他からの電子の受け入れによって荷電するものや、錯体のように、金属化数が周囲の配位子の電価を打ち消さないことで形成される錯イオン([Cu(NH3)4]2+など)がある。

なお、陽イオンと陰イオンは互いに引き寄せ合って結びつきやすく、イオン結合により化合物を形成する。陽イオンであるNa+と陰イオンであるCl-が結びついた塩化ナトリウムなどは、身近に見られる例であろう。

ちなみにマイナスイオン(効果)は疑似科学と考えられている。「マイナスイオン」の定義が曖昧であり、謳われている効果も実されているとは言いがたい。

・・・よくわからんけど、結局イオンって何よ?

つまりは、プラスマイナス電気を帯びた原子原子の集団を、「イオン」と呼ぶのである。
別に特殊なものではなく、例えば食塩NaCl)をに溶かせば、水の中にはナトリウムイオンNa+化物イオンCl-がたくさんできるし、私たちの体の中ではカリウムイオンK+マグネシウムイオンMg2+などが重要な役割を担っている。

現代化学では重要なキーワードのひとつであり、原子の構造や周期表化合物の性質なんかに深く関わってくるため、高校化学では大きなウェイトを占めている。要するに受験生天敵

イオンを理解できれば、化学世界がぐっと深みを増す。そこのあなたも化学教科書を引っり出して勉強を始めてみてはいかがだろうか。

関連動画

関連項目

この記事を編集する

掲示板

おすすめトレンド

ニコニ広告で宣伝された記事

記事と一緒に動画もおすすめ!
もっと見る

急上昇ワード改

最終更新:2024/05/12(日) 19:00

ほめられた記事

最終更新:2024/05/12(日) 19:00

ウォッチリストに追加しました!

すでにウォッチリストに
入っています。

OK

追加に失敗しました。

OK

追加にはログインが必要です。

           

ほめた!

すでにほめています。

すでにほめています。

ほめるを取消しました。

OK

ほめるに失敗しました。

OK

ほめるの取消しに失敗しました。

OK

ほめるにはログインが必要です。

タグ編集にはログインが必要です。

タグ編集には利用規約の同意が必要です。

TOP