2021年クラシック世代とは (ニセンニジュウイチネンクラシックセダイとは) [単語記事]

2021年クラシック世代 とは、2018年に生まれ、2021年にクラシック競走を走った競走馬の世代のことである。Pixivでは21世代で大百科の記事が作られている。

概要

牡馬クラシック三冠を分け合った皐月賞馬エフフォーリア、ダービー馬シャフリヤール、菊花賞馬タイトルホルダーの3頭を代表とする世代。特筆したいのが、彼らクラシック勝ち馬3頭全てが後にそれぞれ古馬混合GIでも勝利していること。この記録は日本競馬史上初である。
クラシックの外に視野を広げると、フェブラリーステークスとチャンピオンズカップの春秋ダート GI同一年勝利にマイルチャンピオンシップ南部杯を大差勝ちしたレモンポップ、3歳にして古馬混合のスプリンターズステークスを勝利したピクシーナイト、NHKマイルカップの覇者で以降も安定した活躍を見せるシュネルマイスター、2023年大阪杯の覇者ジャックドールも同世代の有力牡馬として層を形成している。

強い牡馬が目立つ一方、牝馬は個性が光る。白毛のアイドルホースことソダシ、父譲りの捲りでオークスを制したユーバーレーベン、両親に三冠馬・三冠牝馬を持つアカイトリノムスメが、それぞれ牝馬三冠を分け合っている。
他にも、府中マイル GIを3勝して歴史的な成績を収めたソングライン、こちらも三冠牝馬の娘ジェラルディーナ、終始掛かりっぱなしの大暴走で名手ですら手を焼くメイケイエール、直線で必ず外にヨレていくリフレイム、熊本県産馬初のJRA 重賞勝利を果たしたヨカヨカなど、目立つ牝馬は枚挙に暇がない。

一方で上記に挙げられた代表的な面々の中でも結構な割合の馬が、故障によるパフォーマンスの低下や現役離脱を余儀なくされる点も、世代共通の悩みの種となりつつある。

古馬混合重賞での主な勝利馬

エフフォーリア
- 皐月賞勝ち馬、2021年の年度代表馬・最優秀3歳牡馬（満票）。
- 3歳秋に天皇賞(秋)で無敗三冠馬コントレイルとマイル女王のグランアレグリアを、続く有馬記念でも春秋グランプリ制覇の牝馬クロノジェネシスらを破って勝利。前者は2002年の勝ち馬である父父シンボリクリスエス以来、19年ぶりの3歳馬による制覇。クラシックを制した馬が3歳時に秋古馬二冠を達成したのは史上初。
シャフリヤール
- 東京優駿（日本ダービー）勝ち馬。
- 3歳時のジャパンカップでも3着と好走。翌年からは海外を転戦しドバイ GIドバイシーマクラシックで勝利。日本ダービー勝ち馬による海外 GI 勝利は史上初。
タイトルホルダー
- 菊花賞勝ち馬、2022年の最優秀4歳以上牡馬。
- 古馬始動戦となった前哨戦の日経賞を制し、その後の天皇賞(春)でも2着以下に7馬身差をつけて圧勝。続く宝塚記念でもレコードを出して快勝し、2006年ディープインパクト以来となる春天からの連勝を達成。
ソダシ
- 阪神ジュベナイルフィリーズ・桜花賞勝ち馬、2021年の最優秀3歳牝馬。
- 3歳夏に札幌記念でラヴズオンリーユーら古馬たちを破って勝利。
  翌年のヴィクトリアマイルではデアリングタクトらGⅠ 馬4頭相手に勝利。同世代では最多タイの重賞6勝を挙げている。
- 一方ダートレースにも出走しており、初挑戦のチャンピオンズカップで12着の大敗を喫するも、続く翌年のフェブラリーステークスでは3着と好走を見せた。
シュネルマイスター
- NHKマイルカップ勝ち馬。
- 3歳秋に毎日王冠でこの年の安田記念勝ち馬ダノンキングリーを破って勝利。古馬になってからも5歳時のマイラーズカップで勝利、4歳時の安田記念とマイルチャンピオンシップで、それぞれ3着・2着と好走を見せた。
レモンポップ
- 2023年の最優秀ダート馬
- 5歳冬の根岸ステークスで重賞初勝利を挙げ、中2週で臨んだフェブラリーステークスでGIも初勝利。
  秋の始動戦となったマイルチャンピオンシップ南部杯では、前年度の覇者カフェファラオなどを尻目に同レース史上初の大差勝利、続く年末のチャンピオンズカップでも大外枠から逃げ切って、2017年のゴールドドリーム以来の春秋ダート GI連覇を達成している。
ソングライン
- 2023年の最優秀マイラー、最優秀4歳以上牝馬。
- 3歳秋に富士ステークスで重賞初勝利。翌年にはサウジアラビアに遠征し、サウジ GIII1351ターフスプリントで1着。ヴィクトリアマイルではソダシ相手に5着に敗れるも、中2週で挑んだ安田記念でシュネルマイスターを破って初のGI 勝利を飾った。
- 5歳のヴィクトリアマイルでソダシ相手に昨年の雪辱を果たす勝利をあげると、中2週で挑んだ安田記念でも優勝。ウオッカ以来となるVM 安田連勝と安田記念連覇を達成した。
ピクシーナイト
- 3歳秋にスプリンターズステークスでこの年の高松宮記念勝ち馬ダノンスマッシュらを破って勝利。07年の勝ち馬アストンマーチャン以来14年ぶりの3歳馬による制覇となった。
ジェラルディーナ
- 2022年の最優秀4歳以上牝馬。
- 4歳秋のオールカマーで三冠牝馬デアリングタクトが有力視される中重賞初勝利を果たすと、続く次走のエリザベス女王杯でも連勝してGI初制覇を飾った。同年の有馬記念でも3着に好走している。
ジャックドール
- 3歳秋に条件戦から連勝してオープン入り、4歳初戦の白富士S(L)も制すと、続く金鯱賞で重賞初勝利を果たし、札幌記念も勝利する。
  反面、GI戦線では善戦止まりが続くものの、5歳時大阪杯でついにGI初制覇を果たした。
メイケイエール
- 桜花賞後にスプリント路線に転向。3歳時からスプリンターズステークスで4着と好走。古馬になってからも勝利を重ね、GI未勝利ながらソダシと並んで世代最多タイの重賞6勝を挙げている。

GI勝利馬一覧

世代別GI

競走名	2020年(2歳)	2021年(3歳)
朝日杯フューチュリティステークス	グレナディアガーズ
阪神ジュベナイルフィリーズ	ソダシ
ホープフルステークス	ダノンザキッド
皐月賞		エフフォーリア
東京優駿（日本ダービー）		シャフリヤール
菊花賞		タイトルホルダー
桜花賞		ソダシ
優駿牝馬（オークス）		ユーバーレーベン
秋華賞		アカイトリノムスメ
NHKマイルカップ		シュネルマイスター

古馬GI

競走名	2021年(3歳)	2022年(4歳)	2023年(5歳)	2024年(6歳)
フェブラリーステークス			レモンポップ	ペプチドナイル
高松宮記念
大阪杯			ジャックドール
天皇賞（春）		タイトルホルダー
ヴィクトリアマイル		ソダシ	ソングライン
安田記念		ソングライン	ソングライン
宝塚記念		タイトルホルダー
スプリンターズステークス	ピクシーナイト
天皇賞（秋）	エフフォーリア
エリザベス女王杯		ジェラルディーナ
マイルチャンピオンシップ
ジャパンカップ
チャンピオンズカップ			レモンポップ
有馬記念	エフフォーリア

中央障害重賞

競走名	2021年(3歳)	2022年(4歳)	2023年(5歳)	2024年(6歳)	2025年(7歳)
阪神スプリングジャンプ
中山グランドジャンプ
京都ハイジャンプ
東京ジャンプステークス			ジューンベロシティ
新潟ジャンプステークス
小倉サマージャンプ
阪神ジャンプステークス			ジューンベロシティ
東京ハイジャンプ			マイネルグロン
京都ジャンプステークス
中山大障害			マイネルグロン

地方ダートグレード競走GI級

世代別

競走名	2020年(2歳)	2021年(3歳)
全日本2歳優駿	アランバローズ
ジャパンダートダービー		キャッスルトップ

古馬GI

競走名	2021年(3歳)	2022年(4歳)	2023年(5歳)	2024年(6歳)	2025年(7歳)
川崎記念
かしわ記念
さきたま杯			2024年よりJpnI昇格
帝王賞
マイルチャンピオンシップ南部杯			レモンポップ
JBCレディスクラシック			アイコンテーラー
JBCスプリント			イグナイター
JBCクラシック
東京大賞典

海外平地GI

競走名	2021年(3歳)	2022年(4歳)	2023年(5歳)	2024年(6歳)	2025年(7歳)
ドバイシーマクラシック (دبي شيماء كلاسيك‎) (Dub ai Sheema Classic)		シャフリヤール

記事のある2021年クラシック世代の競走馬

青は牡馬、ピンクは牝馬。緑は騸馬。

2021年クラシック世代単語

概要

古馬混合重賞での主な勝利馬

GI勝利馬一覧

世代別GI

古馬GI

中央障害重賞

地方ダートグレード競走GI級

世代別

古馬GI

海外平地GI

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2021年クラシック世代 単語

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